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2020.01.31

ハーレーダビッドソンの最新テクノロジー、ライダーサポート安全技術「リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)」とは……!?

2020.01.31

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2020年モデルのツーリングファミリーとトライク(CVOを含む、一部機種は除く)には、新たなライダーサポート安全技術『リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)』が搭載されています。バイクの構造を解説する著書も出版したモーターサイクルジャーナリストの青木 タカオさんに、どんな機能があるのかアニメーションと共に紹介していただきましょう。(※一部のアニメーションに出てくる赤いモーターサイクルは、RDRS機能が搭載されていないモーターサイクルを表します。)

ライディングの安心感を高めるさまざまな機能

『リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)』機能は、ライディング中のモーターサイクルを、先進的なIMU(慣性計測装置)による高度な電子制御によって支援する新しいテクノロジーです。特に滑りやすい路面状況や、緊急ブレーキなどで効果を最大限発揮するもので、具体的には以下の機能を持っています。それぞれを説明していきましょう。

状況を問わず、臆せずにブレーキが掛けられる

アンチロックブレーキシステム(ABS)

現代の油圧式ディスクブレーキは、ライダーがブレーキレバーかペダルを操作して入力した際、油圧を各輪に備わるブレーキキャリパーに伝え、パッドをディスクローターに押し付けるという構造です。
高い制動力とコントロール性を発揮しますが、とっさの急ブレーキではタイヤがロック(回転しない状態)し、最悪の場合転倒という状況も否めません。
「アンチロックブレーキシステム(ABS)」では、前後輪の車輪速センサーがタイヤのロックを検知すると、瞬時にブレーキ圧を下げてロックを抑制(タイヤの回転速度を回復)します。ライダーはブレーキを強く掛けてさえいれば、安全に効率よく減速することができるようになります。

高い制動力とコントロール性を発揮するツーリングファミリーのブレーキシステム。

コーナリングエンハンストABS (C-ABS)

従来のモーターサイクルでは、フロントブレーキをハンドレバーで、リヤブレーキをフットペダルで操作してきましたが、「コーナリングエンハンストABS (C-ABS)」ではライダーがレバーかペダルのいずれかの操作をすれば、前後ブレーキを最適に作動させることができ、より良いブレーキングパフォーマンスを得られるようになります。

エレクトロニックリンクドブレーキング(ELB)

さらに「エレクトロニックリンクドブレーキング(ELB)」では、入力の度合いによってリンクするレベルを変化させ、軽い制動で低速の場合はリンクを削減または除去し、ハードブレーキでスピードレンジが高い場合は前後リンクを強めるといった高度な制御がおこなわれています。
車体姿勢を落ち着かせるよう過度なノーズダイブも抑制し、快適な乗り心地を提供しています。

コーナリングエンハンスト エレクトロニックリンクドブレーキング(C-ELB)

旋回中のブレーキングでは、車輪がよりロックしやすくなります。車体を傾けている状態では、コーナリングのためにタイヤのグリップ力の多くを用いているからです。
「コーナリングエンハンスト エレクトロニックリンクドブレーキング(C-ELB)」は、車体のリーンアングル(傾き)またはトライク横加速を検知し、旋回と制動の負荷が同時にかかる時のタイヤ接地面の横方向のグリップを保持してくれます。
従来のABSでは、旋回中の作動で車体が起き上がり、コーナーのアウト側に大きく膨らんでしまったり、フロントが切れ込み過ぎてしまうなど、ライダーが狙ったラインから逸脱してしまうこともありました。
C-ELBでは車体バンク角に応じた制動力が算出され、フロントとリアのブレーキ圧の比率を調整し、これを防ぎます。つまり不安定な旋回中も、ブレーキ入力が可能となったのです。

不意な駆動輪のスリップも抑制、アクセル開閉が不安なしに

コーナリングエンハンスト トラクションコントロールシステム(C-TCS)

車輪が空転するのを防ぐトラクションコントロールシステムは、前後車輪速センサーからの前後輪スリップ率を考慮し、エンジン駆動力の供給を調整してリヤホイールの回転速度を走行スピードと一致するよう最適化するものです。
通常の走行では、前後タイヤは同じ回転速度になりますが、空転すると回転スピードにばらつきが生じます。これをセンサーが検知すると、エンジン出力を瞬時に制御。前後輪の回転速度を整えるという仕組みです。

「レインモード」ではメーター内のインジケーターが点灯。

「標準モード」は介入度が比較的低く、グリップに優れる乾いた路面に最適。「レインモード」は介入度が強めで、濡れた路面つまり滑りやすい状況に最適化されています。

「コーナリングエンハンスト トラクションコントロールシステム(C-TCS)」の動作は先進的なIMU(慣性計測装置)により、車体のリーンアングルに基づいてコーナリング時にも調整され、旋回中の横滑りも抑制してくれますので、特に雨天でのライダーのコントロール性と安心感を飛躍的に高めてくれるものとなりました。

ドラッグトルクスリップコントロールシステム(DSCS)

コーナリングエンハンストドラッグトルクスリップコントロールシステム(C-DSCS)

駆動輪がロックするのはブレーキ操作時のみならず、低速ギアに切り替えたときや濡れた路面、滑りやすい路面で減速したときに発生するエンジンブレーキでも起こりやすいものです。「ドラッグトルクスリップコントロールシステム(DSCS)」は減速時にリヤタイヤのスリップを検知すると、エンジン駆動力の供給を制御し、前後タイヤの回転スピードが一致するよう調整します。

同様に、リーンアングルに基づいて旋回中の車体をコントロールするのが、「コーナリングエンハンストドラッグトルクスリップコントロールシステム(C-DSCS)」となります。車体姿勢を高度に検知するIMU(慣性計測装置)を搭載することにより、実現しています。

坂道発進も簡単スムーズに

車両ホールドコントロール(VHC)

坂道などで停止したとき、スムーズな発進を助けてくれるのが「車両ホールドコントロール(VHC)」です。停車後に、フロントブレーキハンドレバーかリヤブレーキフットコントロールのいずれかを一時的に強く入力すると作動し、リアブレーキキャリパーに液圧を発生させます。ブレーキ操作をしなくともその液圧により制動力を一時的に保持し、坂道発進をアシストしてくれます。

VHC作動中はインジケーターの点滅で知らせてくれ、ライダーが停止状態から発進したり、どちらかのブレーキ制御をかけて放したとき、またサイドスタンドを出したときやニュートラルに入れたときに自動的に解除されます。作動→解除はいたってスムーズで、パーキングブレーキとしては使用できません。

搭載したことで得られる安心感は絶大!

このようにさまざまな機能で、ライディングを助けてくれる『リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)』。高度で先進的なABSやトラクションコントロールは、通常走行時ではその性能を確かめることはできませんが、とっさのパニックブレーキやタイヤが空転しかかった瞬間に、ライダーが意識さえしていないところで確実に作動し安全な走りをサポートしてくれるのです。搭載していることで得られる安心感は、計り知れません。

また、こうした電子制御システムを開発し、進化し続けるハーレーダビッドソンの姿勢も評価に値するものです。それは伝統と先進性が融合するハーレーダビッドソンの有り様であり、姿勢を示しています。
アナログであることを支持するファンにとっては、要らない装備と思うかもしれません。しかし、いつの時代も進化への追求心を忘れてこなかったからこそ、117年もの歴史を築く現在のハーレーダビッドソンがあるのです。

ある正規ディーラーのメカニックがこう言っていました。「ハーレーダビッドソンのツーリングファミリーは、いつの時代もモーターサイクル界の最高峰でなければ」と。そう考えたとき、最新のテクノロジーである、『リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)』の搭載は必然なのです。

Text:モーターサイクル ジャーナリスト 青木 タカオ
Photos:ハーレーダビッドソン

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