ミニフェアリングやサドルケースの脱着を簡単かつスピーディにした「クイックリリース機構」も非常に使いやすいですね。フェアリングの脱着は、フロントフォークのアウターチューブにマウントするレバーを開閉するだけですし、サドルケースの取り外しもノブを引っ張り90度回すだけでとても簡単でした。
さて、このスポーツ グライドのルーツを探れば、1983年から10年間売られていた『FXRT Sport Glide』に辿りつきます。
ハイスピードにも耐えられる剛性の高い「FXRフレーム」を車体の骨格とし、排気量1340ccの空冷Vツインエンジンを搭載。フレームマウントのエアロフォルムフェアリングやハードサドルケースを装着していましたが、その名残りは新型スポーツ グライドにも見られます。
『FXRT Sport Glide』の走りは俊敏で、その性能の高さから1984年のポリス仕様『FXRP』は、CHP=カリフォルニアハイウェイパトロールに採用され、モータリストから熱い視線を浴びました。90年代前半には、オーディオをカウル内に搭載。快適でタフなスポーツツアラーとして、今なお語り継がれています。
「クラブスタイル」と呼ばれるカスタムは、ダイナやFXR系モデルをベースにフェアリングやトールハンドルバーを備えたスタイルですが、スポーツ グライドのコンセプトはまさにこれで、FXRTへのオマージュを感じるカスタムも注目されてきました。
そんなカスタムスタイルを昇華し、アップデートして再デビューしたのが、今回のスポーツ グライドというわけです。ハーレーダビッドソンはいつの時代もカスタムトレンドに敏感で、そのシーンを牽引するべくファクトリーカスタムをリリースしてきました。スポーツ グライドもまた、80年代のスタイルを進化させて現代に蘇らせ、伝統と最新技術が融合する新しさに満ち溢れたスタイルを提案しています。四半世紀の時を超え、伝説がまたスタートしたのです。
Text:モーターサイクルジャーナリスト 青木 タカオ
『All New Sport Glide® デビューフェア』1月27日(土)・28日(日)全国で開催
https://h-d.jp/campaign/doh-2018-sportglide/
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