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2021.04.23

注目の「ファットボーイ 114」や「ストリートボブ114 」など!ハーレー購入希望者必見の人気車種試乗レポート

2021.04.23

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かつてレーサーレプリカ全盛期にバイクの楽しさを覚え、のちにヨーロッパのカー&モーターサイクル・メーカーに籍をおいたぼくにとって、バイクといえばセパレートハンドルにニーグリップで操れるポジションで、ステップは膝より後ろでコントロールするのが当たり前だった。つまり、バイク選びの候補にハーレーダビッドソンは含まれていなかったことになる。

映画「イージー・ライダー」に代表される奔放なライフスタイルを知らなかったわけではないが、アメリカの音楽や映像といった文化に、ハーレーが深々と象徴として刻み込まれていることを理解したのは、ごく最近のことである。仕事でモーターサイクルの世界へ踏み込んでいくにつれて、ぼくがいままで目を向けてこなかった文化の側面がハーレーダビッドソンの背後に存在することを、強く意識するようになっていった。

ハーレーがフィーチャーされたMV特集の記事はこちらから

40代も半ばを過ぎたが、仕事では独立して新しいドアをいくつも叩き続けている。そんな挑戦的な現状にあるぼくに、未知のハーレーダビッドソンはよくフィットするのではないか……しばらく前に『ローライダーS (FXLRS Low Rider S)』や『ストリートロッド (VRSCR Street Rod)』を試乗させてもらい、そんな思いはさらに強まって、実はいま購入を真剣に検討している。ハーレーをもっと知りたいと思い、今回参加した「第6回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会」では多数のハーレーダビッドソンのバイクを試乗したので、その模様をレポートする。

“楽園“とも言える試乗会でハーレーダビッドソン2021モデルを堪能

日本自動車輸入組合が主催する輸入二輪車試乗会・展示会は日本に輸入される海外メーカーのモーターサイクル総勢100台あまりが、2日間にわたって大磯ロングビーチに一同に会する報道関係者向けイベントである。ジャーナリストたちはそれらをとっかえひっかえ終日試乗することができるのである。好き者にとっては楽園だと表現するよりほかない。

ほとんどの海外メーカーのバイクがブースを出しており、新しいモデルを試乗することができる。

ハーレーのブースにも21年モデルの車種がずらりと並ぶ。

ハーレーダビッドソン ジャパンは10台の試乗車と2台の『パン アメリカ(Pan America™️)』展示車を持ち込んだ。その中から『ストリートボブ114 (FXBBS Softail Street Bob 114)』、『アイアン1200(XL 1200NS Iron 1200)』、『ファットボーイ114(FLFBS Softail Fatboy 114)』など複数のバイクを試乗させてもらった。

試乗前に足つきやライディングポジションを確認。

ハーレーダビッドソンは広角的な分類ではすべてアメリカンバイクと呼ばれ、V型2気筒エンジンを鉄製のフレームに搭載しており、車種ごとの差異はそれほどないんじゃないか、と想像させるのだが、走らせてみれば実はそれぞれのモデルが無二の個性を備えていることを、ハーレーに関する経験の浅い自分でもよく理解できた。

モーターサイクルの個性を生み出すのが、エンジンや車体構成と装備品の組み合わせであることは、いうまでもないだろう。この日走らせた車種には、1202cc「空冷式Evolution™」、1746cc「Milwaukee-Eight™ 107」、1868cc「Milwaukee-Eight™ 114」のいずれかが搭載され、エンジンに空気を取り入れる吸気システムや、排気を司るマフラーの形状が微妙に異なっている。

車体のほうは、スポーツスター系とソフテイル系ではフレームのサイズが異なり、さらにファットボーイ114は安定性を高める目的で長いホイールベースが与えられている。タイヤやサスペンション、ハンドル形状にもそれぞれの個性が加わるほか、装備品によって車重も大きく変わることがそれぞれの一台に特徴を与える。

早速試乗開始!一台目は「ストリートボブ114」を試乗

最初に走らせたのは、2021年モデルでエンジンをMilwaukee-Eight™ 114にグレードアップした「ストリートボブ114」だ。エグゾーストパイプやクランクケースカバー、スポークホイールのリムまでブラックアウトされて、硬派な雰囲気を振りまいている。車体を単体で見るとあまりに無機的に思えるのだが、ライダーが跨るとその姿がうまく馴染むのが面白い。

ソフテイル・ファミリーの中では装備がプリミティブなモデルで、大排気量エンジンを搭載しながら車両本体価格は200万円を切る水準を実現している。

低い独立式シートに座った眼前には、エイプハンドルと小柄なタンク、必要最小限の情報を伝えるデジタルメーターパネルが備わるだけだ。

「さあ、大地の続く限り何でも見て、感じなさい」

レイドバックしたポジションからは世の中がよく見えて、そんな声がどこからともなく心の中に響いてきた。

Milwaukee-Eight™ 114エンジンは、始動するとアイドリングでホロホロと荘厳な響きを聞かせてくる。Vツインならではの脈動を感じながら走り出すと、大排気量の有無を言わせぬトルクが背中を押すのとともに、迫力あるサウンドに包まれる。軽快に回転を上下させるMilwaukee-Eight™107エンジンとはひと味異なる、ハーレー独自の個性が楽しめる。

エイプハンドルは直進時のゆったりした姿勢をもたらしてくれた。19インチの大径フロントタイヤとの組み合わせは独特だが、ハンドリングはそれらから想像するより柔軟で、意外とよく曲がるのが印象的であった。
空気の中へ飛び込んで身をさらすようなライディングポジション、そしてその空気を静かに揺るがすような大排気量Vツインの鼓動。なんの装飾もなく、ただ風とエンジンを楽しむ、潔さがストリートボブ114の特徴だ。

軽快な走りを感じさせたスポーツスターの人気車種「アイアン1200」

続いて走らせたアイアン1200は、さらに小回りがきいて軽快だ。スポーツスター系はソフテイル系のコンパクトなモデルより110mmほどホイールベースが短いので、エンジン排気量から想像するより小柄なものを操っている気軽さがある。

1202ccの4カム・エンジンは、低回転において機械工場の中にいるようなメカニカルノイズが支配的だ。爆発がもたらす往復運動を、歯車を介してタイヤに伝える原始的なストーリーを体感することができる。Milwaukee-Eight™エンジンほどのトルク感はないものの、最大96Nmのトルクはストリートボブ114より41kg軽い車重に十分で、ギヤ比もうまく調整されているので力不足はまったく感じない。

アイアン1200はこの充実したパワーユニットに絞り込んだ装備を与えたシンプルなモデルで、カスタマイズに無限の可能性を感じさせる。優れた素材をどう料理して自分のものにするのか、ベーシックモデルながらオーナーのウデが問われる一台だと思った。

最後はモーターサイクルファンからの注目度も高い「ファットボーイ 114」

「ファットボーイ114」は、極太の倒立式フロントフォークのハウジングと一体化した独創的なヘッドライトまわりやエンジン本体、エキゾーストパイプをはじめクロームをふんだんに用い、ディッシュ型のホイールを装着。ドレスアップが済んだというより、モーターショーからそのまま飛び出してきたコンセプト・バイクのような完成されたスタイリングが魅力的だ。

トップブリッジの上にはハンドルバーが輝くだけ。メーターパネルは幅広いタンクの上にあり、低く構えたポジションを際立たせる。

240幅というリヤタイヤは、ストリートボブ114より6割も幅広く、Milwaukee-Eight™ 114エンジンのビッグトルクを一切の遠慮なく叩きつけられる。長いホイールベースもあって、まるで車体が磁石で路面に吸い寄せられているように直進安定性が驚異的に高い。このバイクなら地の果てまで行けるだろう、というほど、安心感がある。

その反面、コーナリングでは容易に傾いて曲がってくれるわけではない。ブレーキによる荷重移動を積極的に活用できる技量のあるライダーでなければ、太いタイヤのグリップをうまく引き出すことが難しい、手強いバイクでもあるのだ。

そして、これほどファッショナブルで主張の強い仕様となると、乗り手の外観も選ぶな、と思った。ぼくの場合はまずブーツとヘルメットを買いに走らないとダメそうだ。

ハーレーダビッドソンを満喫した1日!

この日、さまざまなハーレーに乗らせてもらったことで、モーターサイクルの、そしてハーレーダビッドソンの奥深さがおぼろげながら見えてきた気がした。自分に合うハーレーを選ぶプロセスは、とても知的で面白い作業になるだろう。

「ハーレーに乗っています」というだけでもアイコンのひとつになるのは間違いないが、どんなモデルを選び、どうカスタマイズして自分とフィットさせるのか、にオーナーのライフスタイルが凝縮される点が奥深い。こうした問いかけは、他のメーカーのモーターサイクルには少ない気がする。

ハーレーダビッドソン ジャパンは、それぞれのライダーにフィットするハーレーを探し出す手助けをするため、各ディーラーに試乗車を配備するほか、中古車両の残存価値を高める施策や、ローン、保険制度の充実を図り、好みが変わった場合にも他モデルに乗り換えやすい環境を整えている。インポーターに在籍した経験のある自分としては、ハーレーが輸入モーターサイクル・ブランドでナンバーワンの座を長く続けてきた背景にも今後目を向けていきたいと考えている。

Text:田中 誠司
Photos:濱上 英翔

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