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Touch The Freedom  Product

2020.06.26

滑らかな走り心地にエネルギッシュなエンジン!9年振りの復活を遂げた人気モデル・NEWソフテイルスタンダードの試乗インプレッション

2020.06.26

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ソフテイルスタンダード (FXST Softail®︎ Standard)』は、今年度からソフテイルファミリーに加わったニューモデルです。『ミルウォーキーエイト107 (Milwaukee-Eight®︎107) 』エンジンを搭載するビビッドブラックの車体は、シンプルかつミニマルな設定。2011年モデル以来の復活となった最新のソフテイルスタンダードに、モーターサイクルジャーナリスト・青木 タカオさんが試乗しました。

コントロール性に優れるシンプルな車体から伝わるエネルギッシュなVツインエンジン

今回試乗してまず感じたのは、ミルウォーキーエイト107の鼓動の心地良さ。熱い息吹のような挟角45度のV型2気筒エンジンの不等間隔爆発の脈動が、ソロシートから全身へ伝わり、これぞハーレーダビッドソンのビッグツインと言わんばかりに心臓部がエネルギッシュに存在を主張します。

操作を意識せずとも車体を自在に操れ、乗り手に従順に動いてくれます。昔からハーレーダビッドソンは「アイアンホース=鉄馬」と例えられますが、ダイナミックで力強いエンジンやコントロール性に優れるシンプルなデザインに、改めてハーレーの魅力を感じさせられます。

Vツインエンジン、ハーレーダビッドソンエネルギッシュなVツインエンジン、ミルウォーキーエイト107。

ソフテイルファミリーの基本に戻った“オールドスクールルック”

ソフテイルスタンダードは、2018年に刷新された「ソフテイルファミリー」の追加モデルとして2020年2月に発売されました。

ルーツをたどると、1984年にデビューした「FXSTソフテイル」に行き着きます。初めて4バルブとなったエボリューションエンジンを採用し、リアサスペンションが備わっていないリジッドフレームのように見える新しいシャシーは「ソフテイルフレーム」とネーミングされました。

FXSTソフテイル、1984年1984年に発売されたFXSTソフテイル。

リジッドフレームのリアエンドを再現した三角形のスイングアームを持つ美しいフレームワークが話題を呼び、FXSTソフテイルは大ヒットモデルに。その後、バリエーションモデルを増やし、2017年までソフテイルファミリーの中核を担ったのです。

FXSTモデル、2011年2011年のFXSTモデル。

その後、「FXST」を名乗るモデルがラインナップに名を連ねたのは「ツインカム96B」エンジンを搭載するモデルが最後で、2011年型まで。
今回復活した2020年モデルのソフテイルスタンダードには、ミルウォーキーエイトエンジンが搭載されました。待望の復活であり、ソフテイルモデルの原点回帰とも言えるのではないでしょうか。

車名からも分かる通り、スタンダードつまりはベーシックモデルという位置付けで、車体は極めてシンプルです。車体色はビビッドブラックのみですし、フューエルタンクなどにもエンブレムを始めとした装飾はありません。しかしどうでしょう、このハーレーらしい堂々たる佇まい。物足りなさなど微塵もありません。

ソフテイルファミリー、ニューモデル

高く持ち上げられてからクイックに湾曲し、グリップエンドへと至るミニエイプハンドルバーを握ると、上体が起きて遠くまで視野の広がる大胆で勇ましいライディングポジションとなります。

フットペグはタンクのすぐ下で自然に身構えた位置にあり、タックロール仕上げのシートはソロライドを目的としたシングル仕様。シート高は680mm(無負荷状態)と低く、身長175cm の筆者の場合、地面に下ろした両足はかかとまでしっかり届きます。小柄な人でも足つき性に不安を感じることはないでしょう。リラックスのできる姿勢で、力む必要はまったくありません。

ソフテイルスタンダード、インプレッション、足つき

熟成の域に達したニュートラルなハンドリングに舌を巻く

ハンドリングはクセがなく軽快です。フロント100/90B19、リア150/80B16のタイヤサイズは、ハーレーダビッドソンではお馴染みで、レーク角30度でセットされるフロントフォークのディメンションを含め、熟成の域に達する完成度の高いステアリングフィールといえます。

コーナー入口でイン側への荷重を意識すると、車体が素直に寝て、ハンドルが切れ込んで過剰なオーバーステアになることなく、狙ったラインをトレースしていくことができ、旋回性に不満はありません。直進安定性重視のロー&ロングスタイルのデザインはハーレーダビッドソンのパフォーマンスクルーザーらしい趣きですが、エキサイティングなコーナリングも楽しめる懐の深さがあるのです。

バイク、コーナリング

そして、コーナーからの立ち上がり。車体の向きが変わったら、アクセルワークに気を遣うことなく、豪快にスロットルをワイドオープンしたくなります。トラクション性に優れ、駆動輪が路面に食いついて荒々しいほどに加速してくれるから痛快としか言いようがありません。

インナーチューブ径49mmのデュアルベンディングバルブフォークは、その名の通り減衰力を発生するバルブを2つ持ち、リニアな減衰特性を実現。シート下に隠れるモノサスペンション同様、しなやかに衝撃を吸収し、負荷がかかればしっかりと踏ん張りが効き、コーナーを攻め込んでも足まわりと車体はスタビリティを失いません。

俊敏なコントロール性を生み出すミルウォーキーエイトエンジン

エンジンは低回転域から太いトルクを発揮し、落ち込みのないまま最大トルク145Nmを発揮する3000rpmに達し、さらによどむことなくパワーがあふれ出てきます。もちろん、高回転まで引っ張り上げるより、常用回転域となる2000〜3000rpmを使うのが味わい深く、スムーズにトルクを引き出すことができます。

高速道路をクルージングするときは、トップギア6速100km/h巡航で2200rpm前後。まさに余裕たっぷりで、不快な微振動がないためコンフォート性にも優れ、いつまでもどこまでも走り続けたくなります。

ハーレー、ツーリング

ロングライドで疲労の原因になるバイブレーションを発生させていないのは、ソフテイル専用のミルウォーキーエイトエンジンに秘密があります。ツーリングモデルではカウンターバランサーをフロント側にシングル装備としていますが、ソフテイルは前後にデュアル配備しています。

クランク軸から直接駆動力をとって回転させるツーリングモデルのカウンターバランサーに対し、ソフテイルではクランクシャフトからチェーンを介してカウンターバランサーを回しています。

ミルウォーキーエイトエンジン、カウンターバランサー

ツーリングモデルはエンジンをラバーマウント、ソフテイルはリジッドマウントという違いからこうして振動対策も異なり、エンジンもフレームの剛性メンバーとなるソフテイルでは、より俊敏なコントロール性を生み出しているのです。

ハーレーダビッドソン、ソフテイルスタンダード、ニューモデル、2020年

ハーレーらしいエネルギッシュさと堂々たるビビッドブラックの車体は、そのまま乗っても充分存在感をアピールできるスタイリッシュさ。ワイルドなミニエイプハンドルバーや大胆不敵なチョップドフェンダー、トラディショナルなクロススポーク仕様のホイールなど個々のパーツを見ていても、飽きの来ないオールドスクールなデザインです。だからこそ、カスタムベースとしても存分に楽しめる魅力いっぱいのニューモデル。きっと長くつきあえる相棒となること請け合いです。

Text:モーターサイクルジャーナリスト 青木 タカオ
Photos:磯部 孝夫
ハーレーダビッドソン

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