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Rei × 田島貴男(ORIGINAL LOVE)<SEEK for SOUL LIVE SHOWCASE>を前にバイク&ギターカスタム談義!【後編】

2019.10.10

10月23日(水)東京・代官山UNITで開催される<SEEK for SOUL LIVE SHOWCASE>に出演するReiさん、 田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)に、前編では互いの音楽のルーツをディープに語っていただきました。

生粋のソウル・シーカーでありギタリストであり、なによりアーティストであるお二人の音楽話は自然と盛り上がり、ハーレーと音楽の共通点、更にはギターのカスタム話へ……。話は尽きません!

田島「歌詞の素材を探しに行ってたんだよ、バイクで。」

──じゃあ、ちょっとバイクに寄せた質問をよろしいでしょうか(笑)。音楽作りを無理やりバイクに例えるなら、レコーディングはじっくり仕上げていくという意味ではカスタムやチューニング、ツアーやフェスはバイクでする旅のようなイメージがあるんですが、それぞれの面白さや魅力ってどんなところでしょうか?

田島 バイクと音楽演奏の似ているところは、バイクの操作、例えば峠を速く走るとかバランス感覚ですよね。僕が乗っていたスポーツスターは、ステップを真ん中に置いてオフロード車のようにして、峠を速く走れるような仕様で乗ってたんですよ。僕の周りのハーレー乗りの先輩たちは、ちょっと変わってる人が多くて、高速道路は走らずに峠道ばっかり走ってて。操作性を追求するというか、アクロバティックにハーレーに乗る人たちだったんですよね。あれ、かなりの運動能力だと思うんだけど。
音楽もグルーブの作り方とかバランス感覚ってあるんですけど、似てるところがあると思いますね。リズムもピッチも歌詞も同時に気にしなきゃいけないとか。
バイクのレーサーの本で、コーナリングするときに体重を移動させながら5つくらいの操作を同時にするって書いてあって。それを全部自分の意識の中で配分して、同時に意識しないといけないって。演奏するときもそこは似てるなって思います。
演奏してても、ライブでは熱く見えるかもしれないけど、やってる本人としてはけっこう冷静だったり。エネルギーは持ちつつ、自分をいろいろ操作しながら盛り上げたりグルーブさせたり。

Rei 田島さんの曲のタイトルとか曲の中に「駐車」とか「ロード」とか「紀行」とか、けっこうトランスポーテーションに関わるキーワードが多い印象があります。

田島 あれはね、歌詞の素材を探しに行ってたんだよ、バイクで(笑)。
長いこと書いてると歌詞もだんだん自分のパターン化していくから、そういう意味でもバイクを趣味にしていこうかなと。で、そこで使える言葉が見つかるかもしれないし。

──Reiさんのリリックは、まるでバイクに乗っている人のような言葉だなと感じますがどこからそのような発想が沸いてきますか?

Rei 歌詞は視覚的なインスピレーションが一番多いです。

田島 英語的に発想してる?

Rei 英語で全部最初は書きます。

田島 そうだと思った! 日本語の歌詞でも、英語で最初に発想して翻訳して書いてるんだろうなって思った。

Rei 音楽を聴くときも五感で感じて欲しいっていう意図があって、そういう意味からも匂いだったりビジュアルだったり、耳からだけじゃなくてインスピレーションを曲にするっていうことを意識してます。
美術が好きなので、遠出したときに美術館に行って絵を見たりもします。

──絵は小さい頃から描いたりしてたんですか?

Rei はい。絵を描くことは好きでした。

田島 「スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)の谷中さんへ」っていう切り絵をツイッターで見たよ。

Rei 切り絵は好きで、時々作ります。
ライブと制作とバイクとの共通点という質問がありましたが、作品作りもライブも楽器もそうなんですけど、乗りこなせるかどうかってすごく重要だと思うんです。お洋服もバイクもそうだと思うんですけど、「着せられてる」「乗せられてる」みたいなのがあるじゃないですか。
周りにプロデュースされているというより、自分がこういう風にしたいという意志やイメージがあって自分の作品の中心に自分がいて、作品やライブ、お客さんをコントロールする遠心力みたいなものが重要だと思うんですよ。
これだけ大きいバイクなんて、細部までコントロールする意識が届いていないとだめですよね?

田島 その通りなんだよね! バイクもね、バイクに乗せられている人ではつまらないというかさ。ライブもまさに、こっちがライブを主導するというか、乗りこなすっていう意識でないとだめだなって思うね。

Rei 田島さんは「SOULそのもの!」

──アートワークもされているというのはReiさん田島さんの共通点ですね。田島さんは最近写真を撮られてますし。ミュージックビデオでムービーまで撮ってらっしゃいましたよね?

田島 俺ね、自分でミュージックビデオ撮ったの。8mmフィルムカメラを買って、一人で撮りに行って。苦行だったよ(笑)

Rei すごい!

田島 いままでフィルム写真を撮ったりしてたんだけど、その写真が動いたら面白いなと。今年の正月に思いついて。それで8mmフィルムカメラを買って、ひょっとしたらミュージックビデオを作れるかなと思って、試しに一人で近場を旅行したの。
そしたら、こんな辛いことはなかった。だって駐車場に着いて、衣装を着たまま海岸まで2kmくらい歩くんですよ、カメラとギターと機材を持って。むちゃくちゃ重くてさ。で、砂浜を歩いてセッティングして、そしたら即座に通りがかりの人がこう……。

──なんかやってる、みたいな(笑)

田島 「なんか一人でやってるね!」って指さされるみたいな。でも止めるわけにはいかないし。そういう恥ずかしさに耐えながら作ってみたら、一人でやって苦しんでいる状況をあとから見たら面白いんだよね。

──大勢スタッフさん引き連れて行ったりじゃないんですか?

田島 一人で行ったんだよ! それである程度できちゃった。

Rei まさにDIYですね!

田島 いやー、どうかな、やってみたらいいんじゃない?(笑)8mmは2台か3台……自分に向けてカシャーン、カシャーンて。

──今回ハーレーが取り組むプロジェクトのタイトルは<SEEK for SOUL>ですが、音楽に関して探し求めていることはどんなことでしょうか?

Rei 田島さんは「SOULそのもの」だと思います。音楽的にも精神的にも。ソウルにもいろんな色合いがあるから、そういうものを探求されているなって思いました、勝手に。

──こんなに深い話を聴けて楽しかったです! 今度、お二人でライブをやることになりましたが、なにか作戦などありますか?

田島 いや~いろいろ考えられますよ。僕のひとりソウルショウのスタイルにReiちゃんが加わって何かやらかして欲しいっていうのもあるなぁ。アコースティックデュオでめちゃくちゃノれるみたいな、そういうのがいいなって。

Rei 田島さんとは好きな音楽が近いので、皆さんがご存じのスタンダードな曲だけどカバーしてわたしたちなりのツイストというか、ならではのアレンジみたいなものをスタジオ入って作ったりとか、そういうの楽しそうだなって。

田島 なるほど、いいっすね! 

Rei 男女の声が重なるって独特の響きがしますから、一緒に歌うのが楽しみです。

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田島 バイクは乗らないの?

Rei わたしはまだ免許はないんです。

田島 免許取らないと!

Rei 取りたいと思ってます。これはソフテイルフレイムのリジットマウントですか?

──Reiさんなんでそんな詳しいんですか!(笑)

田島 お! これはサスペンションがないんじゃなくて、中に入ってるから表から見えない。バイク好きはリジットマウントが好きなんだけど、その方がバイク感があるからね。バイクってエンジンの鼓動感だから。とくにハーレーのツインってエンジンを心地よく感じることができるんですよね。二つのピストンが微妙にズレて、グドン、グトンみたいな感じになって、揺れが楽しい。

Rei バイクもギターもそうなんですけど、実用美ってあるじゃないですか。実用性のためにこういうエンジンだとかこういう形を成していて、それが結果的に美しいっていうか、それがすごい魅力的っていうか。

田島 もともとハーレーは実用的なバイクだったんだよね。でも1969年にイージーライダーという映画が公開されて、ピーター・フォンダがこういうハンドルの……チョッパーをやって、それが世界中で大ヒットして。
でもハーレーは、もともとはアメリカの警察が乗っていたようなバイクだからすごく実用的なバイクだったんだよね。アメリカは舗装も完璧じゃなかったから、オフロードも走れる乗りやすいバイクだった。大きさはアメリカ人の体格に合わせたサイズでさ。ただチョッパーっぽく改造した方が売れるしかっこいいし、そっちにどんどんハーレーはシフトしていったけど。

Rei やっぱりフォークの感じもかっこいいですよね。

田島 これ、立ったんだよね?

──倒立になりましたしね。

田島 もともとは寝てたんだよね。

Rei カーブとかもこっちの方が楽なんですか?

田島 うん。フォークが立った方が曲がりやすいね。これが寝れば寝るほど直線仕様で。ピーター・フォンダのやつもまっすぐしか走らないよね。アメリカのハイウェイを走るわけだからそれでいいのだろうけど。僕のスポーツスターなんかは逆で、小回りが効くっていうか。

Rei じゃあアップデイトされて、街中でも走りやすいような仕様に進化してったんですね。

──どうやらこれはそうですね。

田島 これは乗りやすそうだよね。

Rei ここ(タイヤのホイールを指して)はブロンズでできているんですか?

──アルミですけど、カラーリングでこの色に。

Rei スライドバーをホームセンターで買ってきた銅パイプで作ったことがあって、ブロンズはお気に入りの素材です。

田島 自分で切ったの? ブロンズを切るってどういうこと?

Rei T字の銅のパイプを買ってきて、自分で切って。

田島 すごい!!

Rei すごくはないんですけど、私は手が小さいので、市販で売ってるスライドバーが太すぎるんですよ。そういうのもあったりして。

田島 でもさ、サン・ハウスは水道管をスライドバーにしてたしね。

Rei じゃあ理に適ってるんですね。

田島 水道管を薬指につけててさ。それで人差し指と中指がありえないくらいガバっと開くんだよ。なんでスライドバーを小指につけないんだろうって。あんな弾き方をすれば普通の人なら指を骨折する感じ。僕はワインボトルです。イタリアンレストラン行ったらさ、「ちょっとこれいただいていいですか」って言ってボトルをもらってきて。

Rei そういうのはワクワクしますね!

田島 僕が好きなボブ・ブロズマンがリゾネーターギターを弾く時に使っているスライドバーはマティウスっていうやっすいワインがあるんだけど、それを切って使ってる。それが一番リゾネーターギターとの相性がいいね。最近それしか使ってないです。

Rei ボトルネックは一回作ってみたいですね。

田島 ワインのやつ?

Rei ワインはちょっと大きいかもしれないので。リポDとかちょっと小さいやつじゃないと(笑)

田島 リポDのボトルは少し軽いかもね。でもね、ボトルによって太さがいろいろあって、僕の指には小さすぎてキツいやつもあったなぁ。だから探せばあるんじゃないかな。あれをガラス鋸で切って、それでサンドペーパーを3種類用意して……

ディープな音楽談議からハーレー談議、そしてカスタム談議と話は尽きないReiさんと田島貴男さん。お二人のツーマンライブまで、あと少し。ライブではきっとギターとギター、ボーカルとボーカルで語り合ってくれることでしょう! ライブが待ち遠しい限りです。

Text:小林 ゆき
Photos:安井 宏充

Rei × 田島貴男(ORIGINAL LOVE)音楽対談【前編】はこちら

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