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Rei × 田島貴男(ORIGINAL LOVE)<SEEK for SOUL LIVE SHOWCASE>を前にディープな音楽対談!【前編】

2019.10.02

Rei ×田島貴男(ORIGINAL LOVE)による豪華ツーマンライブ開催決定!

10月23日(水)東京・代官山UNITで開催される<SEEK for SOUL LIVE SHOWCASE>を前に、昨年の「BLUE SKY HEAVEN 2018」でハーレー主催イベントに登場したお二人に音楽のルーツやハーレーにまつわるエピソードを語っていただきました。
前編はバイカーにもファンが多いブルーズなどについて、お二人のディープな音楽談義をお届けします!

ハーレーダビッドソンのイベントSEEK for SOUL SHOWCASEに出演する田島貴男とRei

インタビューを敢行した場所は、ハーレーダビッドソン ジャパン本社オフィスのダイナー。Reiさん、そして田島貴男さんが登場するなり、旧知の間柄という雰囲気で自然に音楽話が始まった。

──それでは、よろしくお願いします!どうやらお二人は初めましてではなさそうですね。

Rei 去年のブルースカイヘブンで初めてお会いしまして。田島さんは例によってフィルムカメラをお持ちで、バックステージで撮ってくださって。

田島 そしたらReiちゃん、すっげー変な格好してくれたの。

Rei あ、そうなんです、撮られ慣れてないから……(笑)。

田島 あのときが初めましてだったっけ? もっと前に会ったような気もしますね。

ハーレーダビッドソン対談:Rei×田島貴男

──お二人はそれぞれの音楽を知ったきっかけを覚えてらっしゃいますか?

Rei はい、わたしのデビュー作「BLU」というミニアルバムはペトロールズの長岡 亮介さんと共作したのですが、亮介さんと一緒にイベントに出たとき、大団円で合奏するってことになり「接吻」を歌ったんです。そのときからORIGINAL LOVEさんの曲を聴くようになりました。

田島 めっちゃ、最近だ!

Rei 自分の音楽もソウルとかR&Bとかブルーズに色濃く影響されているんですが、ORIGINAL LOVEさんの音楽を聴いていると、そういうルーツに共通点を感じどんどん聴くようになりました。

──田島さんがReiさんのことを知ったのは?

田島 けっこう前ですが、あるテレビ番組に出てたReiちゃんがブルーズをやっているのを見て、すげえ女の子がいるなと思いましたね。あと、ギターの試し弾きをする動画を見て。ラグタイムギターを弾いてて、こんなの弾けるんだ!って驚きました。

──田島さん、最近はブルーズも色濃く取り入れてらっしゃいますよね。

田島 僕は「ひとりソウルショウ」を2011年から始めて、ブルーズを始めたんですよ。一人でワンステージをギター1本でやらなきゃいけなくなったときに、人とは違った弾き語りをやりたいと思ったんです。
最初はループマシン使ったり、ボディを叩いたりしてたんだけど、もっと大道芸っぽいというか、生演奏であんまり機械を使わないでできないかなと思って、たまたまブルーズのいろんなアーティストの演奏を見た時に、ジョン・リー・フッカーが足でこう(と言いながらトントンと足を踏む)やってギターを弾いたり、ボディ・ヒットをしたり。昔のブルーズ・ミュージシャンっていろいろと工夫をして、一人でダンス・ミュージックを演っていたんだと。これだ!と思って、それからブルーズばっかり聴くようになりました。
昔のルーツ・ミュージックやブルーズを聴いてると、当時のラグタイム・ミュージックをその流れで聴くようになるでしょ。そのときにReiちゃんのラグタイムギターを聴いて「負けた!」と(笑)。Reiちゃんクラシックギターやってたでしょ?

Rei そうですね。

田島 クラシックギターを弾いてた人がラグタイムギターを弾いてる感じ。丁寧に弾けてて上手だったんだよなぁ。

ハーレーオーナー田島貴男

Rei 例えばORIGINAL LOVEの「2分の路上駐車」とか、ブルーズの薫りがします!あれは、ひとりソウルショウを始める以前の曲ですか?

田島 ずっと前ですね。同じアルバムに「ローラー・ブレイド・レース」という曲があって、ブルーズっていうよりも、ブリティッシュ・ロックかな。ヴァン・モリソンがやってた「ゼム」っていうグループのイメージで作った曲。もともとそういう感じの曲だから、「ひとりソウルショウ」に合ってる曲で。それをオープンGにして一人でやる。
ブルーズに関してはReiちゃんの方がぜんぜん先輩。僕は我流にやるしかなくて。ひとりソウルショウをやる前は、ブルーズってもうちょっと堅苦しいものだと思ってたんです。勉強しなきゃいけないような……。

Rei 実はすごくカジュアルなものですよね。

田島 いまのダンス・ミュージックとかヒップホップと変わらないようなカジュアルな音楽ですよね。
ロバート・ジョンソンもちゃんと聴いたらサイテーで最高なカッコいい音楽とわかった。Reiちゃん英語わかるから、わかるでしょ?

Rei (笑)

田島 当時、あんなにクールな音楽があったというのが衝撃で。
そしたらブルーズからどうやってロックになってきたかが見えるようになってきた。

Rei 系譜が見えてくるんですよね。

シンガーソングライターReiとORIGINAL LOVE田島貴男

田島 ここ10年とか15年は、そういうのが新鮮でね。それまで僕はギターにそんなに興味がなかった。レギュラーチューニングしか弾かなかったし。作曲の方に興味があった。ひとりソウルショウをやるようになって「ギタリスト」になりたいって思うようになって、ギターもたくさん買うようになって。Reiちゃんスライドはやらないんですか?

Rei スライドはやります。レコーディングでもやることもありますし、ライブでもやるんですけど、まだぜんぜん勉強中ですね。

田島 カッコいいよね!

Rei はい、この前デレク・トラックスを観に行きました!

田島 ボニー・レイットは?

Rei ボニー・レイットは昔から大好きで、おばあちゃんになったらあれになる!って(笑)。

田島 最初の頃のやついいよね。

Rei 若い頃のめちゃくちゃカッコいいですよね、声もみずみずしくて。

田島 見た目はかわいいお姉ちゃんなんだけど、ギターは黒人のおっさんみたいでさ(笑)。

Rei 一人編成の弾き語りスタイルに立ち返るっていうところにシンパシーを感じます。もちろん、エド・シーランとかルーパー使ってやる弾き語りもすごい魅力的ですけど、ボディタップとか含めてフィジカルでグルーブを作ったりとか、足でこう……地に足をつけている感じが、弾き語りの醍醐味という感じがします。

田島 最近、僕は片足キックで片足タンバリンですよ!

Rei すごい!ひっくり返りそう。

田島 たまにバランス崩して後ろに倒れます。

ハーレーダビッドソン2020年モデルローライダーSとRei

時代がクロスするRei×田島貴男のミュージックルーツを掘っていく

Rei ルーツといえばクラシックからなんですけど、クラシックを学んでから60年代のロックにさかのぼるような感じで聴くようになりました。

田島 ブルーズを聴く前はロックを聴いてたの? 子どもの頃から?

Rei はい、ロックもたくさん聴いてきて。いわゆるロバート・ジョンソンのようなブルーズを聴くようになったのは、小学生の頃だったんですけど……。

田島 小学生!!

Rei アメリカに住んでいた頃に。それとは違う毛色のブルーズで、ジャズブルーズに出会ったのが5歳とか……。

田島 5歳?!

Rei マイルス・デイヴィスとか。

田島 ギターじゃなく?

Rei あ、ギターで弾いてました。本当にベーシックな曲だけですけど。

田島 マイルス・デイヴィスを?! 入口と出口が逆なんだよね、Reiちゃんと僕はね。

──Reiさんの曲はキャッチーな雰囲気も感じます。

田島 そう。だからReiちゃんと僕は反対側から音楽の世界に入ってようやく出会った、というかね。
僕は中学、高校生の頃はパンクやニューウェーブをやってて。そういった音楽は伝統とか歴史を分断する音楽。テクニックは必要じゃなくてもクリエイティブな音楽ができるんだっていう発想があったんだよね。
80年代後半にヒップホップが初めてヒットして、その頃、パンク、ニューウェーブが一時失速したのをきっかけにロックをもうちょっと遡ってみたくなったんだよね。ビッグバンドジャズ、ソウルミュージック、ブルーズへとたどっていったんだよね。だからReiちゃんとは、音楽の道を逆にたどってきた感じがするんだよね。

ハーレーダビッドソンニューモデルローライダーSに跨るORIGINAL LOVE田島貴男

Rei 自分の世代特有だと思うんですけど、クレジットを見ながらさかのぼりつつ、同時にそのときの流行りのポップスも聴いてたので、ごちゃまぜであんまり時代関係なく聴いてましたね。

田島 お父さんとかそういうのが好きなの?

Rei とくにそういうことではなくて。ニューヨークに住んでたときに、デューク・エリントンとか、ジャズブルーズを学校のビッグバンドで演奏してて、そこからちょっと自分的には影響を受けたかなと。

田島 なるほどー!デューク・エリントンっていうのはアメリカに行けば流れてる音楽だしね。

Rei オープンチューニングにして、好きな開放弦を弾きながらソロをとるとかやってました。

田島 小学校のとき?

Rei やってました。

田島 そうなんだ!それは両親に習わされたわけではなくて自分でやりたいと思うようになったの?

Rei そうですね。そのときわたしはクラシックを弾いていたんで、幼稚園で先生が譜面じゃないインプロバイゼーションの音楽をやってみたら、ということで、循環コードのジャズブルーズをやってたんですけど。

田島 ジャズブルーズは最近ようやく練習しはじめたんだけど、全然弾けない(笑)。ビパップもようやく頭ではこういうことかってわかりはじめたんだけど、あれは、やっぱ子どもの頃からジャズをたくさん聴いて、ジャズのフレーズの言葉をたくさん知っててボキャブラリーをたくわえておかないと弾けないと思いました。

Rei 逆に、日本のポップスはすごく繊細に研究して作られてるなってわたしはとらえてて。コード展開とかもたくさんありますし、構造的にはブルーズとかジャズの方がシンプルで。だから奥深くもシンプルだなって感じます。

田島 日本の歌謡曲の時代からそうなんだけど、Aメロ、Bメロでリズムのパターンが違うとかは、アメリカの音楽にはあまりないよね。

Rei そうですね。

田島 そのへんは違うよね。だけど、エリントンみたいな音楽はなかなかできないですね。アメリカン・ミュージックの根本ですよね。あれは。

──田島さん、ジャズギターのレッスンを受けられてるんですって?

田島 はい。ここ3、4年、月イチでレッスンを受けてます。

──音楽を仕事にされていて、でも新しいことにチャレンジされているのはすごいなと。

田島 いえいえ。でも、Reiちゃんは幼少期にジャズとかブルーズのボキャブラリーを身につけちゃってるから、その辺はうらやましいですね。40代、50代になってからそれはなかなかできないことなんで。やっぱり、根っからのギタリストなんだと思いますよね。
僕はどっちかっていうとソングライターだから。一人でステージをやるようになって、“ギタリスト”という部分が自分には備わってないとお客さんをわーっと沸かせることがなかなかできないっていうのがわかって。それから改めてギターの練習を始めたので。やっぱりブルーズマンがギターで魅せたりとか、なにか突飛なことやったりとか、ああいう方が面白いと思って。そうするにはギターのテクニックが必要だし。スライドもその頃から始めて。

Rei ソングライターっていうアイデンティティーがあるので、ギターとかメロディとかそういう歌詞とかそういう要素でも十分にショーとして成り立つような感じがするんですけど、それでもギターを追求していきたくなったっていうのは不思議な感じがします。

ハーレー2020年モデルローライダーSとシンガーソングライターのRei

田島 ソングライターが弾き語りをギター一本でしっとりと成立させちゃうのはなんかつまらないなと思ったんですよね。お客さんみんなが椅子に座ってじーっとして聴いてるんじゃない方がいいなって。
僕は弾き語りも含めて毎年3つツアーをやって、春からは弾き語りツアーで自分も座ってやるんだけど、夏はバンドツアーで、秋はひとりソウルショウ。
普通にステージで自分の持ち歌を2時間やるだけじゃ目立たないし。そういう人はいっぱいいるし、負けちゃうし。なんか人と違うことをやりたいと。それで、ひとりソウルショウの大道芸みたいなスタイルを思いついた。それをやるには新しくギタースタイルを身につけなきゃならなくて。あとリゾネーターギターを弾けば目立つかなって。

Rei かっこいいです!リゾネーターギター、重たそうですよね(笑)

田島 めっちゃ重たい!ネックもよく折れるし。

Rei 折れる?!

──あの金属製のボディーのギターですよね?! 叩き過ぎとか?(笑)

田島 そう。ノイマンのマイクをねらって、ボディのネックとのジョイント部分を叩くとキックのような音がボーンと出る。それをドーンってやって、スネアみたいな音をバーンって。そういうのやると当然ネックのヒールの部分に衝撃が来て。3本持ってて3本とも壊れちゃって。昨日、新しいの買いました(笑)。だから同じリゾネーターギターを4本もってます。

Rei ジョイントのところ、補強した方がいいんじゃないですか(笑)

田島 一回割れて補強したんだけどまた割れて。ただボブ・ブロズマンって人はいまの復活したナショナルのメーカーで……。

こんな話してていいの?!

ハーレーFREEDOM MAGAZINE・対談をした田島貴男とRei

年齢もバックグラウンドも違うのに、音楽談義が自然とどんどん深いところに掘り下がって行くお二人の対談。<SEEK for SOUL LIVE SHOWCASE>では、きっとギターを通した対話が広がることでしょう。対談後編は、2020年モデルのローライダーSを前にお二人のハーレー談義が繰り広げられます。どうぞお楽しみに!

そして、田島さんの「ひとりソウルツアー 2019」11月10日のライブに、スペシャルゲストとしてReiさんの出演が決定しました!詳しくはこちらから。
ひとりソウルツアー 2019:http://originallove.com/live/2019/06/04/2601

Text:小林 ゆき
Photos:安井 宏充

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