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2020.12.08

いち早く未来を見据えた電動スポーツバイク、ライブワイヤー!日本初お披露目となった東京・神田明神でのジャパンプレミアイベントレポート

2020.12.08

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ついに日本上陸を果たした、ハーレーダビッドソン初の電動スポーツバイク『ライブワイヤー (LiveWire®️)』。2020年12月3日、江戸総鎮守である東京・神田明神にてプレス向けLiveWireジャパンプレミアムイベントが開催された。今回日本で初お披露目となったライブワイヤーの発売発表式典の模様と、未知のハーレーに向けた期待を報告する。

東京の神田明神、朱色の神々しい門が目を引く

ハーレーの新型であることに疑いの余地はないが…

神田明神境内、文化交流館地下1階のEDOCCO STUDIOで行われた発表式典は、奇をてらうなら徹底的にと言わんばかりに、世界初のハーレー落語から幕を開けた。高座に上がったのは、立川談笑門下一番弟子の立川 吉笑。掴みでこんな話をした。
「五百から千あると言われる古典落語を調べてみても、ハーレー噺はひとつもない」
当然だろうと詰め掛けた報道陣が小さく頷くのを見て、さらにこんな言葉を重ねた。
「とは言え伝統が重んじられる落語も革新性を取り入れていかないと……」
見事な口上で式典の開会を告げた吉笑が舞台からはけた後、そこに集まった誰もが期待するイノベーションが披露された。

世界初のハーレー落語を披露した立川談笑門下一番弟子立川吉笑

世界初の量産電動スポーツバイクと謳われたライブワイヤー。2014年にプロトタイプの開発が発表されて以降、この数年間で何度かその姿が公開されてきたが、いよいよ発売となる市販モデルに大きなイメージの変更はないようだ。しかも日本で販売されるボディカラーがビビットブラックとオレンジヒューズというコーポレートカラーをまとっているだけに、これがハーレーの新型であることに疑いの余地はない。
しかし、エンジンではなく電動モーターを抱くという重要案件を軸に、何もかもが新しい。それが一体我々に何をもたらしてくれるかは、壇上の“それ”を目の当たりにしてもよくわからないというのが本音だった。

発売発表式典で初お披露目となったビビットブラックのライブワイヤー

着物姿の女性モデルとハーレーアパレルを着た男性モデルと共に登場した電動スポーツバイク

パワーパック全体をデザイン的特徴に置き換えたシルエット

公開されたライブワイヤーの主なトピックスを伝える。シャシー底部に配置されるのがH-D Revelationと呼ばれる電動モーター。その上に15.5kWhの高電圧バッテリー。モーターよりも明らかにバッテリーのほうが大きいのは現時点のEVの実状だが、エンジンに替わるものとしてフレーム内に収まる様子に違和感はなく、むしろパワーパック全体をデザイン的な特徴に置き換えた手法に美しさを感じた。

最大出力は75kWで最大トルクは114Nmの電動モーターサイクル

最大出力は75kW。最大トルクは114Nm。後者をハーレーのエンジンラインナップに当てはめると、96Nmの空冷式Evolution(1202㏄)と、145Nmの『ミルウォーキーエイト107 (Milwaukee-Eight® 107)』(1746㏄)の間に位置するスペックとなる。ただしクラッチ操作不要でスロットルをひねった瞬間に100%のトルクが発揮され、約3秒で100㎞/hに達するパフォーマンスは未知のものである。ちなみに電動パワートレインのH-D Revelationは、モーターノートと呼ぶべきサウンドチューニングが施されているらしい。出力の高まりに合わせて戦闘機のような音が聞こえるという。

Vツインエンジンではなく電動モーターへと変化

完全電動化は、乗り味や安全性にも革新性をもたらしている。ステアリングバー中央にレイアウトされるのは車体情報を表示するカラータッチスクリーン。この盤面では、フルパワーを楽しめるスポーツモードから走行距離重視のレンジモード等の7種のライドモードが選べる。また、トラクションコントロールを中心に据えた先進安全技術のREFLEX ディフェンシブライダーシステムも、最新のハーレーを象徴する新機軸となっている。
電動化で気になる最大航続距離は、100%充電時の市街地で235㎞。高速道路で152㎞。回生ブレーキによる充電システムが搭載されているので、ストップ&ゴーが多いシティライドのほうが距離が延びるそうだ。通常の充電は、家庭用200V3ピンを使用する普通充電の他、サービスエリアや道の駅などに用意されている急速充電可能なCHAdeMO(チャデモ)方式にも対応。バッテリーには5年間の走行距離無制限の保証が備わる。

H-Dコネクトという最新技術。カラータッチスクリーンによって操作可能

充電は普通充電の他にもチャデモ方式にも対応

意外に感じたのが、ライブワイヤーの法的区分だった。ハーレーなので疑問にすら思わなかったが、国内では大型自動二輪免許(AT限定)が必要。これは2019年内に改訂された、最高出力20Kw超の電動モーターサイクルの免許区分に準じている。一方で車両区分では250㏄以下の軽二輪に該当するので車検が不要になるという。
ここまで引っ張る形となったが、注目の価格は349万3600円(税込)。これまたハーレーのラインナップを引き合いに出すと、ツーリングファミリーの
ロードキング (Road King ®︎)』、『ロードグライドリミテッド(FLTRK Road Glide Limited®️)』、『ストリートグライドスペシャル(FLHXS Street Glide®️ Special)』の価格帯に相当する。発表式典が行われた12月3日より専用オンラインフォームとライブワイヤー正規取扱ディーラーで先行予約注文の受付開始。最初の納車は2021年2月末から3月になる予定だ。

乗ればわかる結論を一日も早く手に入れたい渇望の1台

午後になると式は午前中のEDOCCO STUDIOから地上に移り、御神殿を前にした御祓いや絵馬の奉納へと引き継がれた。

絵馬を奉納するハーレーフダビッドソン ジャパンの社員ハーレーダビッドソン ジャパン EVセグメントチャンピオンの井上 雅矢さんが絵馬奉納を行った。

バーン&シールドのコーポレートロゴがデザインされた絵馬

東京・神田明神で安全祈願のご祈祷が行われた電動スポーツバイク境内では交通安全祈願も行われた。

社伝によれば天平2年(西暦703年)に現在の東京都千代田区大手町に創建された神田明神と、ハーレー初の最新かつ未来の社会に向けて生み出されたライブワイヤー。両者の取り合わせは新旧文化の対峙そのものだ。その点のみを言及すれば、冒頭で触れた通り気をてらったという他にない。だが、強烈な違和感を覚えたかというと、むしろ馴染んで見えてしまうことが奇妙に思えて、その感覚自体が不思議でならなかった。

伝統ある神田明神と近未来なバイクの異色コラボレーション

おそらく大多数の人は、ハーレーが電動バイクに着手するニュースに初めて触れたとき、「あのハーレーが?」と一様に耳を疑ったのではないだろうか。だが、その後の反応はそれぞれだったはずだ。ハーレーのスピリットを象徴してきたのは強大なVツインエンジン。それを捨てると判断し裏切られたような気持ちを抱いた人もいれば、いち早く未来を見据えた勇気を称えた人もいた。そうした感想の二極化は止むを得ないことだったと思う。
なぜならライブワイヤーは、現時点で誰の想像も超えた存在だからだ。もしこれがミルウォーキーエイトがついに2,000㏄を越えるという話題であれば、エンジンに慣れ親しんだ人々ならその変容を想像することができただろう。しかしライブワイヤーの最高出力の馬力換算値やバッテリー容量、航続距離の捉え方など、経験も含めた比較基準の乏しさに今の我々は戸惑うのである。サステナブルという言葉に心を揺さぶられながら。

ハーレーダビッドソンのライブワイヤーオレンジヒューズ

それでも変えるべきこと、または変えてはならないことがハーレーにはある。変えるべきことは、明日のモーターサイクルを生み出していくための昨日までと違うスタイルとテクノロジー。変えてはならないことは、モーターサイクルを楽しみ続けたい人々の情熱に応えるものづくり。そんな信念の守護を託し、いつの時代も幸福を願う人々を受け入れてきた神田明神をハーレーが訪れたからこそ、その姿に違和感を覚えなかったのかもしれない。あるいは我々が常に試されるのは、幸福を願う強さより、幸福になるための革新を取り入れる勇気であるなら、吉笑のハーレー落語は深遠なオチを用意していたことになる。

3台並ぶハーレーダビッドソンジャパンのライブワイヤー

などと妄想に近い形で思考が逡巡するのは、ライブワイヤーを未知の存在から外す鍵を手に入れていないせいだ。鍵とは、試乗の体験。クラッチ操作不要の完全電動のフィーリングや、スポーツライディングに振った車体の乗り味等々、すべては乗ればわかる結論を一日も早く手に入れたい。この結論一歩手前が何とももどかしいのは、モーターサイクル好きにとってライブワイヤーが渇望の1台という他にないからだろう。
2020年12月から2021年1月にかけて、全国13店舗のライブワイヤー正規取扱ディーラーで特別展示が実施される。まずはその目で確かめてもらい、試乗はならずともそれぞれの結論一歩手前を大いに語り合いたいと思う。

Text:田村 十七男
Photos:濱上 英翔

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