Harley-Davidson

Share The Freedom  Culture

2019.04.03

「バトル・オブ・ザ・キングス 2019」日本ラウンドの上位モデル5台が決定!そのカスタムの全てを徹底解説!!

2019.04.03

SCROLL DOWN

【第3位】「GRACE[ER]」ハーレーダビッドソン名古屋

ハーレーダビッドソン名古屋「GRACE[ER]」(ベース車両:FXDR™️114)

ベース車両:FXDR™️114
カテゴリー:RACE

「前回3位の雪辱を晴らしたかったです……」

そう悔しさを滲ませるのは、ハーレーダビッドソン名古屋のセールスゼネラルマネージャー兼店長を務める和久田 俊博氏。しかし、GRACE [ER]の完成度に対する自信が揺らぐことは決してありませんでした。じつはこのグレーの車体色、前回のストリートカフェレーサー「GLAYN’ LDIER」(ベース車両:『フォーティーエイト(XL1200X Forty-Eight®)』)と同系色で、リベンジへの想いが込められています。

“GRAY”をベースカラーに“RACE”を連想させるチェッカーフラッグをあしらったFXDR™️114は、今回もまずコンピューターグラフィックスで仕上がりをシミュレートし、製作にとりかかったそうです。

「サンディエゴで開催されたサマーディーラーミーティングでFXDR™️114を初めて見たときに次はコレだって思いました。アメリカンドラッグレースのイメージをもっと強調し、とことんやろうと決めたんです」

和久田氏がそう振り返るとおり、ベースモデルが持つマッスルなクルーザーとしての個性を失うことなく、1/4マイルを駆け抜ける圧倒的なパワフルさを徹底的に誇示しています。

ハーレーダビッドソンのレーシング部門である「スクリーミンイーグル」のロゴをタンクにあしらい、レーシングイメージを強調するチェッカーフラッグをオレンジラインとともに施しています。

「エアクリーナーケースを交換するという手もあったんですが、大きく張り出したインテークがFXDR™️114のアイコンのひとつですから、取り外しちゃいけないと考えました。マフラーもスクリーミンイーグル製ですが、2in1のスタイルはノーマルと同じです。前後ホイールは白くし、軽快感を演出しました」

和久田氏はFXDR™️114のシルエットを頑なに守ったのです。

「最新のドミニオン・コレクションもふんだんに使っています。このマシンにフィットするなと強く思うのが、グロスブラックのアウタープライマリーカバーですね。『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』エンジンはどちからというと見た目が上品なんですが、このカバーでレーシーなイメージに表情が変わります」

2年連続の受賞に大きな手応えを感じたというハーレーダビッドソン名古屋の和久田 俊博氏。

FXDR™️114のフューエルタンクには、上面シート寄りにナンバー1ロゴがあしらわれていますが、それをスピードスクリーンの左側へオフセットし、付けなおしているのも強烈なアクセントとなっています。

今回も3位に終わったハーレーダビッドソン名古屋ですが、2年連続の入賞はお見事というほかありません。気になるのは、次回もグレーのマシンで挑むのか否か。和久田氏の次回作に期待しましょう。

【第2位】「SONIC BOBBER」ハーレーダビッドソン東久留米

ハーレーダビッドソン東久留米「SONIC BOBBER」(ベース車両:ファットボブ)

ベース車両:ファットボブ(FXFB Fat Bob®︎)
カテゴリー:RACE

「バイクは走ってナンボっていうのがありまして、それはカスタムコンテストに出す車両でも変わりません」

製作を担ったハーレーダビッドソン東久留米のサービステクニシャン志儀 竜太氏は躊躇なく言い切りました。「速さ×遊び」をイメージして、「SONIC BOBBER」はビルドアップされているのです。

まず“速さ”という点からファットボブをベース車両としてチョイス。「28度というキャスター角に、旋回性の高い前後16インチ。リアサスペンションもストロークが長く、現行モデルでは抜群の運動性を持っていますからね」と志儀氏は言います。

FXDR™️114のセパレートハンドルを流用し、フロントエンドはさらにスポーティなイメージに。フットペグもフォワードコントロールからミッドポジションに変更、前傾姿勢でフロント荷重が増えたことで、コーナリング性能を高めています。アグレッシブなスポーツライディングに最適な乗車姿勢をつくり出しました。

スクリーミンイーグル製マフラーやヘビーブリーザー・パフォーマンス・エアクリーナーで吸排気系を見直したそう。ミルウォーキーエイトエンジンにはドミニオン・コレクションのアウタープライマリーカバーを装着、精悍なルックスを手に入れました。

そして“遊び”を感じさせるポイントも見ていて楽しいマシンです。純正色のような外装ですが、よく見るとオールペイントされていて大いに驚かされます。近づいて見て初めて「こんな車体色はなかった!」と気づくクオリティの高さです。

オレンジストライプがフロントナセルからフューエルタンクへと繋がり、トラス形状のシートレールへ至るのも舌を巻きますね。プラグコードやホイールリムにもオレンジが使われており、目を愉しませるのにじつに効果的。乗る遊びに加え、観る遊び、感じる遊びもこのマシンには盛り込まれています。

さらに志儀氏と話し込んでいくと、本当にアイデアが盛りだくさんであることが窺えます。マシンの軽快感を決定づけているシートレール、これは簡単に脱着が可能で、タンデムシート仕様にしたり、荷物を積載できるラゲッジケース付きやキャリア装着タイプに取り換えることもできるのだとか。

得意のレース系カスタムで見事2位入賞を果たしたハーレーダビッドソン東久留米のサービステクニシャン志儀 竜太氏。

志儀氏の頭の中にはインスピレーションがまだまだあり、ここからさらなる発展を遂げていく無限大の可能性を秘めているようです。見ていて飽きない、きっとライディングしても乗り手を夢中にさせてくれるカスタムハーレーをまた手がけるのでしょう。

【優勝】「QUEEN」ハーレーダビッドソン静岡

ハーレーダビッドソン静岡「QUEEN」(ベース車両:ソフテイルスリム)

ベース車両:ソフテイル スリム(FLSL Softail Slim®)
カテゴリー:CHOP

優勝の栄冠に輝いたのは、昨年に続きハーレーダビッドソン静岡。なんと2連覇達成です! それを予告していたかのように、ダービーカバーには“Battle Of The Kings 1”の文字が入っています。これはひとえに自信のあらわれなのでしょう。

「映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観て、主人公フレディ・マーキュリーの生涯にインスパイアを受けました。どことなく“エレガント”でありながら、強烈な“反逆”を持って響いたスーパースターですよね。そんな相反する魅力を持つ1台をつくりたいと思ったのです」

ほとんどが20代という若いチームで挑んだ今回のプロジェクト。取りまとめたのは、2018年のBOTK挑戦時と同じフロアマネージャーの渡辺 廣彬氏です。

「ベース車両はシンプルなものが良いだろうと、ソフテイルスリムを選びました。まずフロントで“エレガント”を表現しようと、汎用のスプリンガーフォークやビレットライトを組み込み、キャリパーステーは溶接しました」

ハンドルからクラッチレバーを排除してノンロッカータイプに。ハンドシフト化したレバーの頭は、ウイナーに相応しいゴールド仕様に。

もっとも拘ったのは、意外にもエアクリーナーだったそう。オーバル形状の「DEFIANCE VENTILATOR AIR CLEANER TRIM」は上質なクロームが施され “エレガント”そのものですが、コーディネートが難しくカスタムにこれを使うケースは少ないとのこと。このパーツをアピールするため、プッシュロッドケースカバーをブラックアウトすることで際立たせています。

そして目を見張るのは、フューエルタンクのH-Dロゴが光で浮き彫りになり、スイッチ操作で点滅パターンにも変えられる点です。これは最新のELカスタムで、薄膜ELディスプレイがクリア塗装の下に貼り付けられています。

ハーレーダビッドソン静岡と親しいモデルの新山 春華さんが見事優勝した同店のお二人を祝福します。

本場アメリカのカスタムシーンで最近よく見られるトレンドのひとつであるディスプレイ。バガーカスタムのラゲッジケースなどに用いられるケースも多いですが、これをいち早く取り入れたのはさすがの一言。

リアは一転して“反逆”的に。サドルシートから後ろは、手作業で徹底的に薄く削ったフェンダーがあるのみで、ベルトラインも剥き出しになっています。極めつけはフィッシュテールの2本出し純正テーパードマフラー。大胆なアップスイープスタイルが目を惹きます。

ブレーキ&テールランプはどこに……?と探したところ、サドルシートの後端裏に細長いLED灯が! ターンシグナルも保安基準をクリアする最小のサイズでサドル下に備わっていました。

ホワイトウォールタイヤにはハーレーダビッドソン静岡のサービスコンサルト杉本 明莉氏の発案によってHARLEY-DAVIDSONの文字がレタリングされ、なんとも粋なアクセントとなっています。優勝の朗報を聞き、杉本氏は「よかった、嬉しいです」と満面の笑みを浮かべました。渡辺氏も「今回の優勝もチーム全体で勝ち取ったものです」と、スタッフ全員を労っていました。

優勝プレートを前に会心の笑顔を見せるハーレーダビッドソン静岡の渡辺 廣彬氏(前列右)と杉本 明莉氏(前列右)。

今後、ハーレーダビッドソン静岡の「QUEEN」は世界に飛び出していくのです。かつてのロックスターのように、二面性を持ちながら──。

世界への扉を開いた日本の猛者の活躍に期待

入賞3モデルを手がけた面々とハーレーダビッドソン ジャパンのグレッグ・ウィリス代表取締役社長(後列左から2人目)、そして優勝バイク「QUEEN」に跨る新山 春華さん。

選りすぐりのカスタムハーレーが勢ぞろいした今回の発表会。優勝バイクの「QUEEN」が日本を代表するハーレーダビッドソンとして海を越え、世界大会に挑戦するのです。アメリカやヨーロッパ、アジア、南米という各地域からどんなマシンが登場するのか、そして我らが代表バイクがどこまで勝ち上がっていけるか、これからその戦いぶりに注目しましょう!

Text:モーターサイクルジャーナリスト 青木 タカオ
Photos:Masato Yokoyama

PHOTO GALLERY

NEW ARRIVALS

POPULAR RANKING

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

FOLLOW US!!