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ボバーカスタムの世界観とその魅力。ハーレーダビッドソンのカスタムワールドに迫る

2018.03.14

2018年モデルのソフテイルファミリーの一員『ストリートボブ(FXBB Street Bob®)』をベースに仕上げられた“ボバーカスタム”が登場した。モーターサイクルジャーナリスト・青木 タカオさんと一緒にこのカスタムマシンを連れ出し、その世界観と魅力に迫ってみた。

揺さぶられる身体もお構いなしに、さらに右手のアクセルグリップを大きく捻る。路面のうねりを受け、硬いサドルシートのスプリングが一気に伸び上がるから、うかつに気を抜けば腰が浮き上がってバランスを崩してしまうのは容易に想像がつく。

ダイレクトに伝わってくるVツインエンジンの力強い鼓動と鉄の車体の悲鳴を、己の身体ですべて受け止めている。すべてが快適で、潔癖で、過剰なほどに保護されているのが作法のこの時代にして、もはや狂気じみていると言ってもいいのかもしれない。これが本家のリアルボバー。これがハーレーダビッドソンのカスタムワールドだ。

いま注目の“ボバースタイル”とは

「ボバー」と呼ばれる所以は諸説ある。

短く切り落としたフェンダーなどの外装が、走行中に揺れ動いた様子“Bobbing”に由来するというものであったり、“Bobb”=短く切り落とすという言葉から来ているという話もよく耳にする。
発端はやはりアメリカで、軍が使っていたハーレーダビッドソンを戦後に引き上げ、ガレージで余分なパーツを削ぎ落としたことに始まるとされている。
それはフラットトラックレースに参加するためだったり、より速くストリートを駆け抜けたいが所以のカスタマイズであったはずだ。

温かみのある風合いを魅せるブラスコレクション

交差点の信号待ちで停まると、視界に入るのは小刻みに激しく揺れる両腕。握りの太い1.5インチ径のブラスハンドグリップを握りしめるその腕は、果たして自分のものなのかと確かめたくなり、レバーを握る動作を繰り返してみる。

まるでこれは、ハードテイルチョッパーに乗るライダーだ。同じ姿勢のまま硬直した足を伸ばしたり、失いかけた手足の感覚を横断歩道を渡る人をボンヤリ見ながら瞬時に取り戻す。ずれた着座位置をなおすために立ち上がるが、踏ん張って伸びる両足が心地いい。

緩衝材として使われるラバーは、無用とばかりに取り払われてしまった。そのかわりに、使い込むほどに味と風合いが増していくブラス(真鍮)がグリップやフットペグに使われ、クロームやブラックとはまた異なる温かみのある面持ちを魅せている。

タンクキャップもそうだし、フレームにリジッドマウントで搭載される『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』エンジンを覗き込んでも、「BRASS COLLECTION(ブラス・コレクション)」のパーツがエアクリーナーケースやカバー類などに散りばめられ、統一感を出しているのがまた心憎い。

【次ページ:究極のソロサドルにあるのは2本のスプリングだけ】

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