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Forty-Eight のネーミングのルーツを紐解く、燃料タンクで辿るスポーツスター

2017.09.08

1957年の初代モデル登場以来、基本的なシルエットは変更されていないスポーツスターだが、歴代の各車を振り返ってみると、各年代・各機種にフォルムが異なる部分があることに気付く。それはオートバイの“顔”とも言える燃料タンクだ。今回はモーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんに、その変遷を解説してもらおう。

スポーツスターの代表格、フォーティーエイト

2018年式のXL1200X Forty-Eight

まず見ていただきたいのが『フォーティーエイト(XL1200X Forty-Eight®)』です。2010年夏に11年モデルとしてデビューすると、瞬く間にヒットモデルとなり、今となってはラインナップに欠かせぬスポーツスターの代表格となっています。
その人気の秘訣はズバリ、その斬新なスタイル。それまでのスポーツスターとしては異例の前後16インチのホイールに図太いタイヤを履き、バックミラーをアンダーマウントにするなど個性光るフォルムが魅力です。
なかでも目を惹くのが、「フォーティーエイト・タンク」と言われる容量7.9リットルの小振りな燃料タンクでしょう。そのネーミングが示すとおり、1948年式の『Model-S』で初採用されたティアドロップ型のタンクがモチーフになっており、斬新なシルエットの中に伝統と歴史が息吹くものとなっています。

2018年式のXL1200X Forty-Eight

ティアドロップ型の燃料タンクはスポーツスターの伝統

1948年式のModel-S

スタイリッシュなティアドロップ型の燃料タンクを初採用した1948年式の『Model-S』。排気量125ccの2サイクル単気筒エンジンを搭載していました。
ティアドロップ型の燃料タンクはスポーツスターの伝統であり、1957年の『XL Sportster』ファーストモデルから採用されていました。
この頃は少しボテッとしていますが、丸みを帯びていてどことなく可愛らしさもありますね。タンク容量は16.7リットルでした。

1957年式のXL Sportster

1957年式のXL Sportster

レーシングスピリットが詰まったチェッカーフラッグ柄のタンク

悪路も想定し軽快な装備内容とした『XLCH』には、スッキリとした小さいタンク(容量7.19リットル)が使われています。チェッカーフラッグのタンクグラフィックに、レーシングスピリットを感じずにはいられません。写真は競技用の1958年式、そして公道仕様の1960年式です。

1958年式のXLCH(競技用)

1960年式のXLCH(公道仕様)

1965年のカタログを見ると、左の写真下にあるオンロード仕様の『XLH』には、航続距離を伸ばすために容量を増やしたストレッチタイプのタンクが備わっています。
この頃はオフロードも想定した『XLCH』(写真上)と2本立てのラインナップで、XLCHの燃料タンクは容量8.5リットル、XLHは容量14.1リットルでした。
いずれもポップで明るいカラーグラフィックで、この頃からスポーツスターはヤングユーザーをターゲットにしていたことがわかります。

1965年のカタログ

【次ページ:1977年式のXLCR、カフェレーサールックに合うロングタンク】

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