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ハーレーダビッドソン2019年NEWモデル『FXDR™️114』の米国試乗インプレッション!

2018.09.28

日本でのお披露目を果たしたハーレーダビッドソン2019年モデルのFXDR™️114。米国ミルウォーキーで開催された115周年創業記念イベントにて、一足早くこのNEWモデルに試乗する機会に恵まれました。そのインプレッションをお届けします。

ハーレーファンの注目を一身に集める最新のホットモデル

ハーレーダビッドソンが本社を構えるアメリカ・ミルウォーキーで創業115周年を祝うアニバーサリーイベントが開催された。同イベントの一環として、2019年のニューモデル『FXDR™️114』に一足早く試乗できる機会に恵まれました。今回は、そのインプレッションをお届けします。

ハーレーダビッドソンが1903年の創業以来、本拠を構え続けるアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー。この夏の終わりには、創業115周年を記念したセレブレーションイベントが盛大におこなわれました。複数ある公式会場の展示ブースで一際観衆を集め、熱視線を浴びていたのが2019年のNEWモデルFXDR™️114です。このモデルだけが特設ステージ上で詳しく紹介されるなど、その注目度の高さがよく分かります。

FXDR™️114を見て触って跨っていた人たちに第一印象を聞くと、「何よりスタイルがカッコイイ!」とほぼ皆さんが答えます。やはりなんと言っても大事なのはフォルムなのでしょう、「低く、長いのがいいんだ」「シンプルなカラーグラフィックやダークカスタムに好感が持てるね」と、熱く語ってくれました。

エンジンにセットされた大きなエアインテークも目を惹きます。見るからにフレッシュエアを大量に吸い込み、1868ccという超弩級の排気量を持つ『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』114(排気量1,868cc)がリッチな混合気を燃焼させ、強靱なまでのパワーを発揮するのを想像させます。「モーター(エンジン)がいいね!」と答える人も少なくありませんでした。

ブラジル・リオデジャネイロから来たという女性2人組も、FXDR™️114がとても気になるようです。跨ってまず確かめたのは、足着き性とライディングポジション。ソロシートに座ると、にこやかに話してくれました。

「私はツインカムエンジン搭載のブレイクアウトに乗っているの。エンジンとシャシーが刷新された新しいソフテイルファミリーが気になっているんだけど、特にこれはスタイリッシュなのがいいわね。ハンドルもフットペグの位置も問題ないわ。あとはミルウォーキーエイト114がどんなフィーリングか知りたいな」

スクリーミンイーグルのマフラーやハイフローパワーフィルターを装着したカスタムモデルも早くも展示されていました。FXDR™️114は吊るしのまま乗るだけでなく、カスタムして自分だけの一台に仕上げる楽しみも残されているのです。

プロライダーをも唸らす加速力と直進安定性

そしてドラッグレースの会場にもFXDR™️114が姿を現しました。そのハンドルを握るのは、2006年に発表した市販ドラッグレーサー「デストロイヤー」を披露した際にもライダーを務めたドラッグレーシングインストラクターのGene Thomasonさん。バーンナウトでタイヤを暖めると、驚くほど凄まじいスピードで1/4マイルのストレートを駆け抜けます。

スタンドの観衆は拍手喝采です。FXDR™️114のライドを終えたThomasonさんに感想を聞くことができました。

「さっき走らせたのは、チューンナップなど一切していないフルノーマルのFXDR™️114だよ。新車で純正のままの状態で、これほどのパフォーマンスを発揮するんだ。ストレートでの安定性はまったく申し分ないね」

ドラッグストリップでの圧巻の走りとThomasonさんのコメント、これはワクワクせずにはいられません。展示会場でFXDR™️114に跨っていた皆さんが気になっているところも、実際に乗って確かめてみたくなります。そこで今回は、ハーレーダビッドソン ジャパンの協力のもと、現地で特別にテストライドすることができました。その試乗インプレッションをお届けしましょう。

強烈なほどに鋭いダッシュ力!コーナリング性能も意外なほど高い

ハーレーダビッドソンでは珍しいクリップオン式のセパレートハンドルですが、レーシングタイプのように低くセットされておらずグリップは高い位置にあります。上半身は緩やかな前傾となり、決して窮屈ではありません。

ステップはフォワードコントロールですが、フットペグは遠すぎずヒザが緩やかに曲がる程度のゆったりとした姿勢となります。リオデジャネイロから来た女性たちが言っていたとおり、シート高は低く身長175cmの筆者の場合、両足カカトまでベッタリ届きます。

ソフテイルやツーリングファミリーは、全機種でキーレスイグニッションを採用していますから、始動はイージーです。ポケットにキーフォブがあることを確認すれば、あとはハンドル右にあるイグニッションスイッチをONにし、セルスターターボタンを押すだけ。

ミルウォーキーエイト(114(排気量1,868cc)はアイドリングから図太い重低音サウンドを2in1マフラーが轟かせています。極低速からトルクフルで、クラッチをミートさせるのに気を遣う必要はありません。加速はイメージしていた通りに鋭く、スロットルレスポンスもシャープです。大排気量Vツインらしい迫力あるサウンドも気持ちを昂ぶらせてくれます。

真っ直ぐで幅が広く、交通量も日本に比べれば少ないアメリカの公道。ついついスロットルを大きく開きがちになってしまいますが、それは胸の空くようなダッシュが味わえるからです。Thomasonさんの言うとおり、直進安定性が高く、パワフルに加速しても車体は落ち着きを失う気配を見せません。これはフロントフォークを34度と深く寝かせてセットし、1,735mmという長いホイールベースとしたことが大きく影響しているはずです。もちろんインナーチューブ径43mmと頼もしいSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークやモノショック式のリアサスペンションといった、前後サスペンションの路面追従性の高さも欠かせません。

意外なのは、その特性が旋回性を犠牲にしていないことでした。コーナーではハンドリングにクセがあり、進入時に車体を寝かし込む際には、イン側に体を大きく傾けて入れるなどといった何らかのアクションが必要かと想像していましたが、実際には視線をカーブの先へ向け、シートの荷重を少しだけイン寄りに意識するだけで向きが変わっていき、そのまま狙ったラインをトレースしていきます。

長くなって曲がりづらくなるはずのディメンションをカバーしているのは、バネ下重量の軽減と剛性アップに尽きるでしょう。前後ホイールはアルミ鍛造製で、ミシュランと共同開発した転がり抵抗の少ないラジアルタイヤを履いています。新設計のアルミ製スイングアームはプログレッシブな特性のモノショックと好相性で、軽快なフットワークをもたらしています。このスイングアームは、モノサス化したソフテイルフレームの真の実力を引き出しており、今後他のスポーツモデルへの装着を期待せずにはいられません。

ハーレーダビッドソンは公式スペックでリーンアングルを公表しますが、右32.6度/左32.8度はソフテイルファミリー最大で、スポーツスターファミリーの『ロードスター(XL1200CX Roadster™)』と比較しても1.7〜1.8度も深く車体を寝かせることができるのです。バンク角を稼ぐためにサイレンサーはトライオーバル形状とし、フットペグも地面に接地しにくいよう高いポジションに配置され、ステップ裏にはバンクセンサーも備えています。オフィシャルPVがサーキットで撮影されているのも、そのコーナリング性能の高さをアピールするためでしょう。

ドラッグレーサー譲りのスタイルから、ストレート重視の乗り味を見た目で判断しがちですが、コーナーも思い切りエキサイティングに駆け抜けることができました。このちょっと意外な二面性は、日本の道路環境にもピッタリなはず。強烈な加速が楽しいからストップ&ゴーの繰り返しとなる街乗りで退屈せず、高速道路で郊外に出るときは安定のクルージングでゆったりとロングライドもこなします。ワインディングでは胸がすく旋回力で、タイトコーナーも苦になりません。FXDR™️114は、今後もまだまだ新型車両や派生モデルが加わるであろうソフテイルファミリーのポテンシャルの高さを、まざまざと見せつけられたニューモデルでした。日本の道を駆け抜ける姿を目にする日が、待ち遠しいかぎりです。

車両:FXDR™️114

Text & Photos:青木 タカオ
Photos:HARLEY-DAVIDSON

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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