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話題の電動モーターサイクル「LiveWire™️」市販型をお披露目!EICMAハーレーブースの模様を徹底レポート

2018.12.07

2018年11月にイタリア・ミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショー「EICMA」(ミラノショー)にて、ついにハーレーダビッドソン初となる市販型電動バイク「LiveWire™️」が発表されました。プレスカンファレンスやハーレーブースの様子、そしてハーレーダビッドソン関連の出展の模様をレポートします。

世界最大のモーターサイクルショーで話題の電動ハーレー「LiveWire™️」がお目見え!

2019年モデルがずらり並んだ「EICMA」のハーレーダビッドソン・ブース

「ミラノショー」とも呼ばれるイタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクルショー「第76回EICMA(Esposizione Internazionale Ciclo Motociclo e Accessori)」。今年も2018年11月6日から11日にかけて、プレスデーも含め6日間の日程で開催されました。

フランスの「Mondial de la Moto」(パリショー)、ドイツの「INTERMOT」(ケルンショー)と並んで3大モーターサイクルショーに数えられるEICMA、このなかでも世界最大の規模として広く知られています。そのEICMAの出展社数は実に1278社、来場者数は延べ90万人にも達し、東京モーターサイクルショーと比べても、出展社数は約10倍、来場者数は1日あたり約3倍、展示面積は約5倍の規模にもなる巨大なショーです。

プレスカンファレンスを待つLiveWire™️。すでにプレスリリースで画像が発表されていたため、アンベールのような儀式は行われず、中央に展示されながらプレスカンファレンスの開始を待っていました。右奥には専属DJの姿が。

世界で初めて実車が見られるとあって、プレスカンファレンスは身動きできないほど世界中からメディアが集まりました。

今年はEICMAに先行して、2年に一度開催されているINTERMOTが10月に開催されたため、多くのメーカーがINTERMOTでワールドプレミアモデルを発表しました。とはいえ、二輪市場にとって重要な位置付けであるEICMAでワールドプレミアを発表するメーカーも少なくなく、ハーレーダビッドソンも全世界で初めて市販予定の電動モデル「LiveWire™️」の実車を発表。プレスカンファレンスには、世界中の報道関係者が詰めかけました。

近々のマーケティングの展望を語るハーレーダビッドソン モーターカンパニー ジェネラルマネージャーのアンディ・ベンカ氏。

プレスカンファレンスにまず登場したのはジェネラルマネージャーのアンディ・ベンカ氏。すでに2018年7月に発表されている中期経営戦略の「革新的ツーリング&クルーザーモデル」「電動バイク」「中排気量モデル」についての展望が語られました。

なかでも電動バイクは中国市場も含めて最重要モデルとして定義しており、すでに生産体制が整っていて2019年には世界各国で発売する予定とのこと。日本市場への投入予定は、現段階では未定とのことです。

LiveWire™️の開発責任者も務めたハーレーダビッドソン モーターカンパニー副社長のマーク・マカリスター氏。

続いて登場したのは製品企画およびポートフォリオ担当でハーレーダビッドソン モーターカンパニー 副社長のマーク・マカリスター氏。2014年に突如として現れたハーレーダビッドソンによる電動バイクプロジェクトLiveWire™️のプロトタイプモデルから各部が熟成され、市販を控えたLiveWire™️のディテールや展開について詳細が説明されました。

LiveWire™️の開発はアメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーを中心に行われ、ハーレーダビッドソンとしては極めて珍しいアルミ製フレームを採用。さらにショーワ製サスペンションにブレンボ製ブレーキングシステム、ABSやトラクションコントロールも搭載するなど、最新の高性能スポーツバイクの要素を取り入れています。また、電動バイクならではともいえるTFTスクリーンはBluetoothでナビや音楽への接続を可能としています。

低重心の車体構成、4つのファクトリーモード+3つのユーザー設定が可能なライディングモードを搭載。そしてサウンドチューニングがもたらす走りとライダーに与える感性は、単に静かで環境に優しいという従来の電動バイクとは一線を画して、ハーレーダビッドソンらしさを加味した楽しさを味わえそうです。

気になる充電方式は、ガソリンエンジンでいうところのガソリンタンク部分に充電口があり、発表されている写真にはアメリカのCOMBO1方式が搭載されています。

電動バイク普及への鍵は、ガソリンエンジンとはまったく異なるメンテナンスや修理技術と、充電インフラの普及にあります。ハーレーダビッドソンでは、世界中で250以上のディーラーでLiveWire™️のスペシャリストを育てるとともに、充電インフラ普及のサポートをするとのこと。今後、国や地域によってはガソリンエンジンが法的に禁止されることもあり得る社会情勢に対して、いち早く対応させていこうというハーレーダビッドソンの意欲を感じたカンファレンスでした。

ハーレーダビッドソンが主催するカスタムバイクコンテスト「The Battle of the Kings」

イタリアのハーレーダビッドソン・ボローニャが手がけたFARM MACHINE。エイジングの妙が活かされたカスタムです。

ハーレーダビッドソンを楽しむ上で欠かせない要素のひとつ、それがカスタム。現在世界中でさまざまなカスタムコンテストが行われていますが、ハーレーダビッドソン正規ディーラーの中からカスタム世界一を決めようというオンラインコンテストが「The Battle of the Kings」です。

決勝に残ったハーレーダビッドソン・アデレードの”BACK TO THE TRACK”。かつてのハーレーレーサーを彷彿とさせる一台。

2018年度のコンテストの優勝者発表は世界中のメディアが集まるEICMAのプレスカンファレンスの中で行われました。決勝戦に残ったのは、ハーレーダビッドソン バンコク(タイ)、ハーレーダビッドソン アデレード(オーストラリア)、そしてハーレーダビッドソン ボローニャ(イタリア)の3ディーラー。

今年のThe Battle of the Kingsを征したのはハーレーダビッドソン・バンコクのTHE PRINCE。

審査の結果、優勝したのは“THE PRINCE”と題したハーレーダビッドソン バンコクの『ストリートボブ(FXBB Street Bob®)』のカスタムでした。

タンクの上にミルククラウンのような造作の王冠が乗っていて、可愛らしさや上品さも持ち合わせるカスタムです。タイでは近年カスタムブームが巻き起こっていて、その技術力や芸術性は年々高まってきています。来年以降も斬新なカスタムを期待したいですね。

跨がって確かめられる純正カスタムモデルがどっさり!

著名カスタムビルダーによるフルカスタムモデルが並ぶコーナー。

2015年に日本で催されたトップビルダーによる究極のカスタムコンテスト「STREET BUILD OFF」で見事チャンピオンに輝いた滋賀県の「Custom Works Zon(カスタムワークスゾン)」による”ZONNEVLEK”(オランダ語で「太陽の黒点」)も堂々と展示されていました。

東京のカスタムショップ「Cherry’s Company(チェリーズカンパニー)」が手がけた『ストリート750(XG750 Street® 750)』のフルカスタムレーサー。

今回のハーレーダビッドソン・ブースの特徴は、2019年のニューモデルだけでなく、純正カスタムパーツでおごられた特別モデルが多数展示されていたことです。触れられるのはもちろん、跨がって確かめられるとあって、世界中から訪れたハーレーファンが順番待ちをするほど。これから購入するために感触を確かめにきているバイカーから、記念写真を撮って楽しむカップルや親子連れの姿も目立ちました。

クラシカルなサドルシートとホワイトリボンタイヤがビンテージな雰囲気を醸し出している『アイアン883(XL883N Iron 883™)』。

こちらの『ロードキング(FLHR Road King®)』には、エイプハンガータイプのハンドルとスクリーミンイーグルのスリップオンマフラーが装着されています。

長距離タンデムツーリングに適したトップケースTOUR PAK LUGGAGE -SMOOTH VINYLを装着した『スポーツグライド(FLSB Sport Glide®)』のカスタム例。

セルフィ撮影ができるボックスが設置されていたハーレーダビッドソン・ブース。

イタリアはスポーツバイクのお膝元ですが、クルーザー人気も年々高まっています。

説明のプレートにはタブレット端末が設置され、細かなディテールを自由に閲覧できるようになっていました。

テーブルフットボールゲームは自由に遊ぶことができました。

また、ブース中央にはセルフィが撮れるボックスが設置されたり、ハーレーダビッドソン純正のテーブルフットボールゲーム台が置かれていたりと、ファッションだけでなく体験型のカルチャーを体現していたのが印象的でした。

公式ブース以外にもハーレーカルチャーが浸透!

カスタムのイメージ通りのファッションでキメてくれたモデルさん。

EICMAはバイクメーカーの車両展示ブースだけでなく、パーツやテクノロジーなどのハードから、ファッション、アートなどのカルチャー、そしてツーリングなどのソフトまで、バイクのことならなんでも展示する総合的なショーです。広大な展示ホールを歩いていると、あらゆる場所でハーレーカルチャーを垣間見ることができました。

ボルトやナットを使ってバイカーなどのオブジェを制作している「HINZ&KUNST」。

カスタムパーツ商社「GRIMECA」ブースに展示されていたバガースタイルの『ロードグライド(FLTRX Road Glide®︎)』。

ヘルメットもさまざまなカスタムヘルメットが多数展示。これはバイカーイメージの写真やイラストを散りばめたユニークなものです。

カスタムパーツのメーカーや販売会社はもちろん、ハーレーダビッドソンのカスタムの展示を目玉にして客寄せしているブース、バイカーイメージのファッションやアイテムなどなど、ハーレーダビッドソンのカルチャーはヨーロッパにも確実に浸透しているのがわかります。

2019年3月の国内モーターサイクルショーは?

日本では2019年3月15日(金)〜17日(日)インテックス大阪にて「大阪モーターサイクルショー2019」が、2019年3月22日(金)〜24日(日)東京ビッグサイトにて「東京モーターサイクルショー2019」が開催されます。そのどちらにも、ハーレーダビッドソンが出展を予定しています。もしかしたらここで新たなモデルがベールを脱ぐかも……日本でのモーターサイクルショー、期待して待ちましょう!!

Text & Photos:バイクジャーナリスト 小林 ゆき

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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