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四輪MT免許で乗れるハーレー、トライクファミリーが東京モーターショーに登場!モータージャーナリスト・嶋田 智之さんがハーレーブースをレポート

2017.10.31

ちょうど今この時、10月27日から11月5日までの間、“東京ビッグサイト”こと東京国際展示場で、第45回東京モーターショーが開催されています。バイク好きにとっては毎年春に開催される東京モーターサイクルショーが何より重要なイベントですが、こちらは2年に1回の開催ではあるものの乗用車、商用車、そしてバイクの総合モーターショーとして日本最大の規模で開催されていますから、きっと楽しみにしている人も多いことでしょう。もちろん僕も自動車ライターという仕事柄、今回はどんな展示があるんだろう? という期待感を携えて、毎回欠かさず通っています。

そして今回の東京モーターショーには、ハーレーダビッドソンが長い沈黙を破って久々の出展を果たしています。しかも今回はいつもとだいぶ趣向が違うというウワサが。これを確かめるため、報道関係者のためのプレスデー初日となる10月25日にハーレーダビッドソンがブースを構える西展示館アトリウムへとお邪魔してきました。

トライクファミリー初出展

なるほど……と軽くビックリしたのは、スペースがゆったりと取られたハーレーブースに、バイクが1台たりとも展示されていなかったからでした。ラインナップが一新されたソフテイルファミリーがメインだろう、という予想はあっさりと覆されたのです。何が展示されていたのかというと、そう、トライクでした。

トライク──実は個人的にもとても興味のある乗り物なのです。僕は普通二輪の免許しか持っていないですけど20代半ばまではバイク乗りで、“ハーレーに乗りたい”という当時からの憧れが再燃しまくっています。並行してクルマを走らせるのが大好きだし、クルマに乗って原稿を書いたりトークしたりするのを生業にしている身の上です。トライクはおそらくそのどちらにも属し、どちらでもない存在。全身で風を浴びるフィーリングと乗車姿勢はバイクそのもの、『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』の鼓動はハーレーそのもの、普通に走れば転倒することのない安定感はほとんどクルマのよう。しかもクルマのMT免許があれば運転することができるわけです。これだけ要素が揃ったら、“車重とエンジンのパワーやトルクとの関係性を考えると、バイクほどではないにせよ、ちょっとしたスポーツカーを凌ぐ走りを体験させてくれそうだよな”とか“バンクさせて曲がるのではなくハンドルで曲がる感覚ってどんなだろう?”とか、興味が湧かない方が不思議です。

MT免許さえあれば乗れる

フリーウィーラー(ウィキッドレッド)

フリーウィーラー(エレクトリックブルー)

ブースに展示されていたトライクは4台。シンプルで軽快そうなネイキッド・スタイルの『フリーウィーラー(FLRT Freewheeler®)』が、ウィキッドレッドとエレクトリックブルーの2台。ラグジュアリーで欲しいものは全て備わってるフラッグシップの『トライグライド ウルトラ(FLHTCUTG Tri Glide™ Ultra)』は、シルバーフォーチュン×スマトラブラウンと、レジェンドブルー×ビビッドブラックの2台。レジェンドブルー×ビビッドブラックのトライグライド ウルトラは“アニバーサリーV”と名付けられたハーレーダビッドソン誕生115周年を記念した限定カラーで、展示車両には“15”というシリアルナンバーが刻まれていました。

トライグライド ウルトラ(シルバーフォーチュン×スマトラブラウン)

トライグライド ウルトラ アニバーサリーV(レジェンドブルー×ビビッドブラック)

並んでいるフリーウィーラーとトライグライド ウルトラをこうして見較べると、意味もなく“どっち?”と悩みます。機構面などで大きな違いがあればそこからチョイスが決まる可能性大ですが、エンジンは同じミルウォーキーエイト107。507kgに564kgと車重が57kg異なるのに合わせ、フリーウィーラーは147Nm/3250rpm、トライグライド ウルトラは151Nmとチューニングは少々異なりますし、ツアラー志向の強いトライグライド ウルトラに “クルーズドライブ”と呼ばれる常に車速に合ったエンジン回転数をキープしやすい機構が備わっていたりはするけれど、パフォーマンス的にはあまり大きな違いはなさそうです。

そうなると、軽快さに優ってよりダイレクトな走りが楽しめそうな、クルマでいえばスポーツカーのようなフリーウィーラーか、三輪であることのメリットを存分に活かした重厚さのある走りと快適このうえない装備類でどこまでも旅をしたくなるような、クルマでいえばグランツーリスモのようなトライグライド ウルトラか、どちらのキャラクターが自分に合ってるのか……?

そんなふうに捕らぬ狸の皮算用的な妄想に悩まされている僕の横を、同業である自動車“専門”のメディアで仕事をしている人達が次から次へと通り抜けてい……きませんでした。面白いことに、彼らは意外や「おっ?」という表情で、明らかに気になってる様子。中には足を停めてトライクをしげしげと観察してる人もいるくらい。簡単なスペックを伝えてみると、「ってことは、ちょっとしたスポーツカー並みかそれ以上か……」と僕と同じようなことを即答で返してきて、「ちょっと乗ってみたいね」と。さらにクルマのMT免許さえあれば乗れることを伝えると「そうなの? じゃ、俺達みんな乗れるじゃん!」と、何となく予想はしてたけど、やっぱりこの事実を知らなかった模様。ここがもう少し広く知られるようになるとトライク人気もさらに広がるかも……と感じたのですが、ともあれ彼らはますます試乗をしたい気持ちが大きくなったようでした。僕達は興味のある乗り物が目の前にあると乗ってみたくて仕方なくなるという習性を持った生き物ですからね!

【次ページ:トライク・レディに訊く!実際に運転してみた感想】

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