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新作エンジン、ミルウォーキーエイトを北の大地で味わい尽くす

2016.11.30

ハーレーダビッドソン ジャパンは北海道・道東エリアにて、2日間で約650kmを走破するメディア向け試乗会を開催。その主役となったのは、ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)を搭載するツーリングファミリーたちだった。

現地でその魅力を味わい尽くしたモーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんがレポート!

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憧れの北の大地で…NEWエンジンをテストライド

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理由なんかない…。この国でオートバイを好む者にとって、北海道は特別な場所だ。

16歳で250ccの中古バイクを買ったときから誰に言われたわけでもなく思い焦がれ、夏休みには居ても経ってもいられなくなり、テントと寝袋をリアシートに括りつけ北の大地を無我夢中で駆け回った。そこはとにかくすべてが輝いていて、壮大な自然だとか陸海双方の豊富な恵みにあふれる食の宝庫とか、そういった魅力を語る言葉は僕にとってはすべて後からついてくるものでしかない。

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大人になってからも何度か訪れ、自分のくたびれたエレクトラグライドでも走ったことがあるが、こんどは最新式のハーレーダビッドソンで走っている。ついさっき女満別空港に降り立ち、いまは美幌峠から屈斜路湖を眺めているから少し不思議な気持ちだ。

というのも昔であれば、国道をひたすら走って北上し、青森からの青函連絡船その二等桟敷でボロ雑巾のように眠り、ようやくその広い地の南の端っこに足を踏み入れることになったのだが、今回はなんとスピーディに、そしてお手軽な気持ちで来られたのだろう。大人になって長い休日も取れなくなったいま、北海道ツーリングを実現させるにはこういう手段をとるのが現実的なのかもしれない。

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それにしても気持ちがいい。Vツインエンジンならではの心地良い鼓動を全身に感じながら“ツーリングのメッカ”とも言われる最高のロケーションのなかを走るなんて、ライダーにとってはこの上ない至福のひととき。しかも相棒はNEWエンジン・ミルウォーキーエイトを搭載するツーリングファミリーたちだからまた堪らない!

疲れ知らずのコンフォート性!その巡航性能に驚く

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これはハーレーダビッドソン ジャパン(以下、HDJ)が主催する1泊2日のメディアツアーであり、プレス関係者を集めて新しくなったハーレーダビッドソンを体感してもらおうという催し。空港からの送迎バスで阿寒湖畔のリゾートホテルに到着すると1時間ほどの技術説明会があり、ランチをとってから僕たちジャーナリストらが好きなモデルを選んでツーリングに出発した。

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注目はツーリングファミリー。2017年モデルでNEWエンジン『ミルウォーキーエイト』を搭載している。まず、これまで1689ccだった排気量を1750ccにまでスケールアップ。さらにバルブ数を2本から4本に増やし、ツインスパーク、デュアルノッキングセンサー、シングルカウンターバランサーなどといった新技術も導入されている。

これによってピークトルクは10%増しとなり、ますますパワフルなパワーユニットへと生まれ変わった。よりゆとりある走りを実現していて、低回転域から力強いトルクを発揮。わずか1500回転でも6速トップギヤでのクルージングができるほどで、忙しないシフトチェンジなど不要だから巡航速度にのってしまえば後はオートマチック感覚で走り続けられる。

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1日目は阿寒湖を発つと、摩周湖を回ってから屈斜路湖へ。そして博物館網走監獄を見学して再びホテルに戻ってきた。わずか半日のテストライドだが、走行距離は300kmにも迫ったからニューバイクたちの高いツーリング特性に驚く。いずれのモデルもライダーを走行風から守るウインドプロテクションを持ち、そのおかげで疲れをほとんど感じない。

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もっともっと走りたい!夜には豪華なディナーと北の大地限定のうまいビールを堪能したが、そこでの会話は新作エンジン、ミルウォーキーエイトのことばかりだった。みんな、ハーレーの新作エンジンを待ち望んでいたのだ。

オールドハーレーを思わせる。アイドリングの美しき音色

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2日目の朝は、眼前に広がる美しい景色に眠気が一気に覚めた。天気予報では芳しくなかった空模様を確かめようとカーテンを開けると、思わず「ハッ」と息が漏れ、それは音となって口に出たのかどうか定かではない心から発する無意識な声だったに違いない。

深い森に囲まれたカルデラ湖が手の届きそうなところから雄大に広がり、その湖面には鮮やかな赤や黄色に染まる木々が映っている。右手には雄阿寒岳があり、絵に描いたような理想的ともいえる秋の景色。北海道にくるのは大概が夏だから、こうした深まりゆく秋の道東がいかに素晴らしいものか改めて知った。

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そして嬉しいことに、空は曇天だが、雨はまだ降ってきていない。僕は思わず小さなガッツポーズをつくり、すぐにジーンズとブーツを履いて、スキップしたい気持ちを抑えつつ部屋を出た。

確保したレイクビューの窓側のテラス席で、時間をタップリとかけて朝食をいただけばきっと優雅な時間を楽しめたはずだが、僕はそれどころではなかった。昨日の続きが、なによりも待ち遠しい。ウルトラリミテッドのキングツアーパックに自分の荷物を積み込んで、誰よりも先にツーリングへの準備を始める。

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スターターボタンを押すと間髪なくVツインに火が入り、エンジン始動がとてもスピーディかつスムーズになっていることに気付く。これはセルモーターを強化し、さらに始動時のみ燃焼室の圧縮を抜くコンプレッションリリースバルブを新設したおかけ。ミルウォーキーエイトエンジンは暖気のために、しばらくは自ずと回転数を上げているが、やがてアイドリングを850rpmという低い回転数に落ち着かせた。

低く迫力のある重低音サウンドに頬が緩むのは僕だけじゃない。「いい音ですよね」

同行するライダーと、ウルトラリミテッドのテールエンドにしゃがみ込み、しばしそのサウンドに聴き入る。真っ直ぐ後ろへ伸びた2本のマフラーが奏でる排気音を耳にしているだけで心が弾み、迫力あるリアビューにうっとりせずにはいられない。ちなみに従来のツインカム103エンジンのアイドリング回転数は1000rpm強だったから、このオールドハーレーを思わせるVツインの息吹は新作エンジンならではのものだ。

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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