Share The Freedom
ARTICLE

ミルウォーキーエイト搭載モデルでヨーロッパを縦断!? 数々の著名人が魅了されたグランド・ツーリング「ガムボール 3000」の歴史を紐解く

2017.03.17

様々な国をスーパーカーが駆け抜けて行くグランド・ツーリング「ガムボール3000」。今回はその歴史を紐解くと共に、ハーレーの最新ツーリング・モデルで日本からの応募者1名にガムボール3000を走る権利が贈られるキャンペーンもご紹介します。

映画から生まれた「リアル公道レース」とは

「ガムボール・ラリー(GUMBALL RALLY)」という言葉、耳にしたことはありませんか? ……ああ、若い世代の方は御存知ないかも知れませんね。ならば「キャノンボール(CANNONBALL)」はどうでしょう?こちらは少しメジャーなので、記憶のどこかに引っ掛かっている人もいらっしゃるかな?

どちらもアメリカ大陸をどれだけ早く横断できるかを競う、非合法の公道レースを物語の舞台にしたアメリカ映画です。「ガムボール・ラリー」は邦題「激走!5000キロ(The Gumball Rally)」として公開された1976年の作品。「キャノンボール(The Cannonball Run)」は、こちらは1作目が1981年に公開され、1984年と1989年に続編が公開されています。そしてどちらも凄まじく高額なスーパーカーや歴史的なスポーツカーなどが作中を疾走し、それも含めて当時の若者やクルマ好きに強烈な刺激をもたらした映画でした。

架空のお話、とお思いですね。まぁ映画のストーリーは確かにそうなのですが、こうしたアウトローな公道レースは実際に行われていたのでした。「Cannonball Baker Sea-To-Shining-Sea Memorial Trophy Dash」という名称で、最初は1971年に単独のスピード・トライアル的に行われ、その後はレースとして1979年までに4回開催されています。

この名称の中にある「Cannonball Baker」は、とある人物のニックネームです。1882年生まれのアメリカのレーサー、アーウィン・ジョージ・ベイカー。彼はクルマとオートバイの公式的なレースに出場する傍ら、1915年にキャデラックを駆ってロスアンジェルス〜ニューヨーク間を11日と7時間15分で走破することに始まり、1933年にグラハム・ペイジを走らせてニューヨーク〜ロスアンジェルス間53時間30分をマークするなど、公道でのタイム・トライアルを中心に1910〜1930年代にかけて143もの記録を打ち立てた人物でした。その走りっぷりから「キャノンボール・ベイカー」と呼ばれていました。

「Cannonball Baker Sea-To-Shining-Sea Memorial Trophy Dash」は、自動車ジャーナリストだったブロック・イェーツと、本国版カー&ドライバー誌の編集者だったスティーヴ・スミスがベイカーの存在にインスパイアされてスタートしたもので、その背景には、行き場のないエネルギーの発散やスピードへの愛だけではなく、どんどん厳しさを増す交通法規への硬派な反骨精神もありました。が、イェーツ自身が脚本を担当した映画の方の「キャノンボール」では、娯楽性を重視したためか、その辺りがちょっとばかりボヤケちゃってるように思うのです。確かに今になって見直しても充分にオモシロイのですけれど。

その点、先に制作された「ガムボール・ラリー」の方が少々ピュアであり、警察との戦いを描くことにもより力が入れられ、公道レースを走るドライバー達のロマンティシズムにも重きが置かれていた気がします。タイトルのガムボールとは、優勝者に送られるトロフィ代わりの大きなガムボール・マシンのことであり、賞金でも何でもなく名誉とロマンだけを賭けて危険なレースを戦ったわけですから。だから作品としてはマイナーだけどこちらの方が好み、という人は意外や多いのです。

華麗なるイベント、ガムボール 3000

……何ですと?映画の話はもういい、と?いいでしょう。ではお伝えします。そのガムボール・ラリー、実はリアルに開催されています。毎年1回欧米を中心に行われていて、しかも各地で大きな盛り上がりを見せる驚異のツアー・イベントになっているのです。

正式名称は「ガムボール3000(Gumball 3000)」。3000という数字はマイルを表し、作中の走行距離と同じ約5000キロを走ることを意味しています。ガムボールの名前を冠したのは、映画の中にあったスピードやグランド・ツーリングというキーワードに寄り添ったロマンティシズムに共鳴する部分があったからでしょう。

ガムボール3000は、1999年、アルマーニなどのモデルをしていたマキシミリオン・クーパーの声掛けでスタートしたものでした。裕福でクルマが好きな友人達の中から50人を選び、イギリスを出発してフランス、イタリア、オーストリア、ドイツを走り、ロンドンへと戻るラリー形式のグランド・ツーリング・イベントを開催したのです。通過するポイントもル・マン24時間レースが行われるサルテ・サーキット、フェラーリのファクトリー、F1が開催されるホッケンハイム・サーキットなど、世界中のクルマ好きが一度は訪ねたいと思うところばかり。中継地点となる街の広場に展示のように並べて停められるのは、歴史的な名車から現役のスーパーカーまで、いずれも存在感たっぷりな高性能車達ばかり。速度域は推して知るべし、です。

それが話題にならないわけはありません。翌年から参加を望む人はぐいぐい増加し、車両のヴァラエティも広がり、著名人の参加も多くなり、メディアで取り上げられることも増え、ツアーとしての規模は回ごとに膨れ上がり、中継地点で行われるイベントやパーティもどんどん派手さを積み上げ……と留まることを知りません。

参加台数が最も多かった年には200台程を数えたでしょうか。その中には誰もが知っている俳優、モデル、映画監督、スポーツ選手、F1ドライバー、ラッパー、ミュージシャンなどの著名人も多数。マシンはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといったスーパーカー御三家はもちろん、アストンマーティン、マクラーレン、ベントレー、ロールズロイス、ジャガー、ロータス、ケータハム、メルセデスAMG、アウディ、BMW、シヴォレー、ダッジSRT……とキリがありません。

過去最大規模といえるルートは、ロンドン(イギリス)→ウィーン(オーストリア)→ブダペスト(ハンガリー)→ベオグラード(セルビア)と陸路を走り、空路でタイへ、そしてプーケットやバンコクを走り、空路でアメリカへ渡り、ソルトレイク・シティからロスアンジェルスまで走ってフィニッシュ、という途方もないものでした。そうしたスケールなので、回によってまちまちながら、1台辺りの参加費用はおよそ300〜600万円であるといわれています。

それに加え、「レースではない」という前提で実際にもタイム・コントロールが物凄く緩やかなラリー形式であるにも関わらず、参加者達の半数近くがスピード違反で捕まったり、クルマの没収や身柄の拘束を受ける人が出たり、クラッシュなどのアクシデントが多発したりといった危険な香りが漂っていることも逆に作用して、注目度はさらに高まる一方だったりするのです。

今年もガムボール3000開催します!

そして今年も7月1日〜8日にかけて、ガムボール3000は開催されます。ルートは北欧・中欧を南下してエーゲ海まで。リガ(ラトビア)→ワルシャワ(ポーランド)→クラクフ(ポーランド)→ブダペスト(ハンガリー)→ハンガロリンク・サーキット(ハンガリー)→ドゥブロヴニク(クロアチア)→ポルト・モンテネグロ(モンテネグロ)→ティラーナ(アルバニア)→秘密(ギリシャ)→アテネ(ギリシャ)→ミコノス島(ギリシャ)、となる模様です。

そしてここからが本題なのですが……今年のガムボール3000、走ってみたいと思いませんか?バルト三国で最も美しいともいわれる古い街から、ギリシャ神話の香り今も漂うエーゲ海のリゾート・アイランドまでの景観の移り変わりを、ナマで体験してみたいと思いませんか?

この3月1日にスタートした『ダークツーリングキャンペーン』は、デビューしたばかりの『ロードキングスペシャル(FLHRXS Road King® Special)』を始めとするハーレーの最新ツーリング・モデルの乗り味を、これまでとは違った切り口で伝えるキャンペーンなのですが、実はその中に、日本からの応募者1名にガムボール3000を走る権利が贈られる、というメニューが用意されているのです!!

スーパーカーや歴史的な名車達と一緒に『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』エンジン搭載のツーリング・モデルでヨーロッパを縦断する冒険的なロード・トリップのチャンスなんて、これを逃したらまずないといえるでしょう。是非とも応募してみてください。

Text:嶋田智之
Illustration:遠藤イズル
その他、画像提供:ハーレーダビッドソン ジャパン

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

FOLLOW US!!

POPULAR RANKING