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カリスマインスタグラマー直伝!バイクをスマホでカッコよく撮るコツ。【ハーレー撮影講座-第3回ストリート750】

2017.02.10

いまや生活に欠かせないコミュニケーションツールの一つとなっているSNS。ツーリング先での体験を共有するのにもうってつけだが、大事なのは何と言っても投稿する画像だろう。そこで今回は、被写体として『ストリート750 (XG 750 STREET® 750)』を用意し、インスタグラマーのジョニー量自さんにスマートフォンでの撮影テクニックを教えてもらった。CDジャケットや時計など、企業とのコラボもしている、言うならばその道のプロ。彼は一体どんな風に写真を撮っているのだろうか。

POINT1
インパクトがある背景と、撮影場所の雰囲気を活かす

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待ち合わせたのは、早朝の東京・渋谷。寒空の下、ストリート750で到着すると、ジョニーさんはすぐさまiPhoneをこちらに向けてきた。
いつもは人で溢れかえる路地に、この瞬間だけは誰も人が歩いていない。そんな静寂に包まれた時間の中に現れた1台のハーレーダビッドソンとひとりのライダー。もう2度とはないこの一瞬をジョニーさんは逃さなかったのだ。
「もともと写真を撮るのが好きで、インスタントカメラなどコンパクトなものばかりを使っていました。いつでもどこでもすぐにシャッターが押せるからで、iPhoneを買ってからはますます写真を撮るのが面白くなりましたね」
すぐにシャッターを押せる。ジョニーさんにとって、それが一番大事なことのようだ。だから昔からカメラはより小さいものを好んで使っていたし、スマートフォンが登場してからはiPhoneがメインになった。

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このとき撮った写真の中で、お気に入りを選んでもらうと、この1枚だという。
静まりかえる冬の早朝の路地に、そこでアイドリングするストリート750のVツインサウンドだけが響き渡っている様子が伝わるだろうか。すぐ近くにあるガードレールを画面の左側に入れたのは、街路が後ろに伸びる奥行き感を出すためだと教えてくれた。

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次に向かったのは、ジョニーさんが前もって撮りたいと考えていた路地裏。一方通行や歩行者だけしか進めない階段の道が複雑に入り組むエリアだけに、足早に進むジョニーさんについていくのは大変。
しかし、取り回しが良く軽快なストリート750が故に、Uターンや細い路地も気にせずグイグイ行ける。さすがはタイトな都会の道が得意な、アーバン向けのカスタムマシンだ。
「ジョニーさん、ちょっと待って!!」
そう声をかけようと思ったところで、ジョニーさんが足を止めた場所がここだ。
「せっかく渋谷の路地裏に入ってきてもらったのですからね。その場所ならではの雰囲気が分かる、背景を活かした写真も撮りましょう」
ストリートで映えるこのオートバイだからこそ、このシーンによく馴染み、ブラックアウトされたダークカスタムであるストリート750と、ウォールペイントの彩りとの対比が実に面白く、両者の魅力がいっそう引き立てられている。

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ジョニーさんはさまざまな角度からストリート750を見て、光のまわり方も気にしていた。
「陽と陰の美しさが出て、金属の質感の生々しさがいいですよね」
そう言って頷いたのが、この1枚。
60度の挟み角でVの字にレイアウトされる各シリンダーヘッドに、4バルブを備えるLIQUID-COOLED REVOLUTION X™エンジン。ハーレーダビッドソンのエンブレム、バー&シールドも誇らしげだ。

POINT2
スマートフォンに広角レンズを付けて撮ってみよう

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今度はジョニーさんはレンズの先に何かを取り付けて撮影し始めた。聞けば広角レンズだという。スマートフォンのケースに接続したりクリップできるものが、安価で売られているらしい。
「広角だけでなく、望遠や魚眼レンズなどいろいろと出揃っていますので、どんどん試してみるといいですよ」
ウォールペイントが続く様子と、17インチのキャストホイールを履くストリート750のフロントエンドを、迫力満点に撮ることができた。

POINT3
動く被写体にピントを合わせる時は、フォーカスロックを駆使する

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「もうこの場所はいいでしょう。今度は東京の有名な場所で撮りたいですね」
そう言ってジョニーさんが地下鉄で先回りし、待ち構えて撮ったのがこの写真。
「向こうから、この交差点を駆け抜けてきてください」
ジョニーさんは予めそこを通行するクルマなどでピントを合わせておき、フォーカスロックしての撮影だと教えてくれた。一眼レフやコンパクトデジタルカメラで、シャッター半押しでピントを合わせるのは知っているが、iPhoneでもそれと同じことができるのだ。
「ピントを合わせたいところで長押しするとロックがかかるんですよ。この位置を通ることを前提にフォーカスロックしました」
渋谷で最初に撮った写真とは対照的に、今度はじっくりと計画を練って撮った1枚であった。
「これを撮りたいって思ったら根気良く狙い続けます。これはスマホでの撮影に限ったことではないですけどね」
確かに粘り強い。
「後ろにクルマが写ってしまいました。もう一度お願いします。次はもう少し向こう側を通って!!」
ジョニーさんは角度を変えては何度も何度もこちらにリクエストし、繰り返し走行シーンを狙った。

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「HDRも有効です。iPhoneならカメラ撮影モードのとき上に表示されますので、ぜひ設定してみてください」
HDR=ハイダイナミックレンジ合成は、異なる露出の写真の最適な部分を1枚の写真に合成してくれるという賢い機能。
つまり下の写真では、そのままシャッターを押すと日の当たらない影の部分が暗くつぶれてしまうか、あるいはそれを避けて露出を日陰に合わせて撮ると青い空が真っ白になってしまう。
空の雲までキレイに撮れ、しかも日陰にあるストリート750のVツインエンジンの冷却フィンの美しい刻みまでもくっきりと美しく表現できた。
ちなみに画像の明るさ(露出)はiPhoneの画面を指でスライドさせるとゲージが表示され、好みの通りに設定できる。

image2HDR使用前、明るい空が白飛びしてしまっている。

0209_1HDR使用後、空がクッキリとした。

POINT4
大胆な構図を狙ってみよう

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大胆な構図で撮って狙ったのは、ビキニカウルやヘルメットに写り込む景色。
「『なにコレ?』インスタグラムに挙がったときに、そう思わせるのもポイントなんです」
確かにオートバイに興味のない人なら、これがヘッドライトまわりであるとは分からないだろう。そしてよく見ると面白いのが、そこに写り込んだもの。東京の冬の景色である。

POINT5
色々な角度から被写体を見てみる

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ジョニーさんがローアングルを撮るときは、カメラがなるべく低くなるようスマートフォンを地面に接触させている。こうすれば固定もでき、ブレずに済む。そして手前の路面がボケてくれるところもポイントだ。ボヤけたアスファルトがストリート750を、よりクッキリと鮮明にさせている。

「ときには何かに登って見下ろしてみたり、下から見上げたり、いろいろなところから被写体を狙ってみてください。こんな表情があるんだって、気付いて面白いですよ」
自分が面白いと感じた写真を、ジョニーさんはインスタグラムに挙げて共感してもらいたいと願っている。インスタグラムを始めたのは6年程前からで、写真をメインにした投稿に魅了されたという。

撮影テクニックはまだまだある。POINT1でもお話ししたガードレールを、画面の左側にあえて入れた写真もそうだったが、ボケ味を上手く使っているのだという。
「一眼レフなどではボケを使って被写体を引き立てるテクニックを使いますが、スマートフォンではそれが苦手なんです。そこで有効なのが、すぐ近くにあるものを構図の中に取り入れて、ピントの合っている被写体を際立たせるんです」

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最初、フォロワー数がもの凄く多いインスタグラマーと聞いて、キャッチーな犬や猫の写真、女の子やコスプレイヤーの画像などを連想したが、ジョニーさんのインスタグラムを覗くと、そういった写真はそこには一切なかった。美しい建物や街並み、空の表情、海の景色などが並んでいる。
「見た人が興味を惹くもの。それも一貫性があったほうがいいですね。僕の場合は景色がメインでして、それが人によっては食べ物であったり、オートバイであったり、人物であったり、人それぞれでいいと思いますが、何か特定のジャンルに絞ってあるほうがフォロワー数は伸びると思います。例えばハーレーが好きなら、この人をフォローしておくと、ハーレーにまつわるシーンが見られるとフォロワーは期待しますからね」
東京タワーを背景に選んだのも、誰もが関心を持つものだからだという。
「海外の人からも目をひきますしね。あっ、僕の場合タグ付けはほとんど英語です。見てもらう人は国内だけでなく、海外も想定しています」
実際にフォロワーを調べると、世界中の人から絶えず注目を集めていることがわかる。アップする時間やタグ付けにもコツがあるようだし、数多く存在するアプリを駆使するのも面白いという。
今回は撮影だけにとどめたが、次回はその辺のテクニックについても教えていただこうと思う。

インスタグラマー:ジョニー量自さん
1988年生まれ佐賀県出身、東京都在住。2011年都留文科大学文学部比較文化学科卒、2014年早稲田大学芸術学校建築都市設計課卒。iPhoneで撮影することに魅了され写真の世界に入り込み、iPhone、デジタル一眼レフ両方を使い様々な作品を制作。
https://www.instagram.com/johnny777/?hl=ja

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使用したカメラ
カメラ:iPhone 6s
レンズ:tokyo grapher 「Zero-Distortion WIDE LENS」

Text:モーターサイクル ジャーナリスト 青木タカオ

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