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夕陽とバイクを美しく撮影するコツを伝授! 感動的なサンセットタイムに愛車を狙おう【ハーレー撮影講座-第5回ブレイクアウト】

2018.01.12

ハーレーダビッドソンとサンセット。まるで映画のタイトルみたいですね。1日のツーリングが終わりを迎えるというとき、赤い光が柔らかく愛車を包み込む。そんな感動的なシーンを写真に上手く収められれば、きっと良い想い出になることでしょう。今回は『ブレイクアウト114(FXBRS Breakout® 114)』を被写体にして、夕陽を上手く撮るコツをプロのフォトグラファーに教えてもらいました。

POINT 1
ホワイトバランスの設定に挑戦

撮影した写真が赤みを帯びたり青みを帯びたりと、実際に見たときと違う色味になってしまうことはありませんか。それは光源の影響を受けているためで、太陽光や蛍光灯、白熱球など光の種類によって異なります。人間の目ではどの光も同じように見えるかもしれませんが、じつは光にはそれぞれ固有の色が付いているのです。
光源の影響がある状況でも、撮りたいと思うイメージ通りの色味で写すための補正機能が、デジタルカメラに備わっている「ホワイトバランス」です。通常は「オート」に設定され、光源を自動で読み取って補正してくれますが、これを意図的に設定すれば、より色味を強く出すこともできます。

【1】

【2】

【1】、【2】 が「オート」で撮った写真ですが、モードを「曇天」や「晴天日陰」に設定して撮ると下の【3】と【4】のように赤みの強い写真を撮ることができました。

【3】

【4】

ブレイクアウトのフロントマスクをクローズアップしただけでも印象的な写真ですが、背景を赤に染まる空としたことで、さらにドラマチックな写真になっています。

POINT 2
露出調整を「マイナス」にし夕暮れの空をより“らしく”

デジタルカメラでは「オート」に設定しておけば、ちょうどいい光の量に「露出(ろしゅつ)」を合わせてくれますが、状況によっては撮りたいイメージの明るさと、カメラが適切だと自動調整した明るさが違うことがあります。それを調整するのが「露出補正」です。
プラス方向にすれば明るく、マイナス方向にすれば暗くなりますが、これをマイナスに設定することで夕陽の赤を強調することができます。

【5】

【6】

【5】が「オート」で撮った写真、【6】が露出をマイナスに設定した写真です。全体が暗くなりますが、下の【6】の方が空は夕陽の美しさが際立ちました。
なお、デジタルカメラは撮った画像をすぐにモニターで確認することができますので、露出やホワイトバランスをいろいろと試し、自分の好みの明るさを撮影しながら見つけましょう。

POINT 3
何を狙うか主役を決めてインパクトの強い写真に

ハーレーダビッドソンの車体は、深い光沢のクロームフィニッシュや手の込んだペイントで仕上げられています。そこに写り込んだ夕陽もまた美しいとは思いませんか。
そして、その写真の印象を決定づけるのが、ピントを合わせる位置です。ピント、つまりその写真でフォーカスすべきものを考えてみましょう。

【7】

【7】の写真ではソフテイルファミリーに新搭載された『ミルウォーキーエイト(Milwaukee Eight®)』エンジンの迫力あるシリンダーヘッドまわりにピントが合わせられ、高い質感を見る者に印象づけています。


【8】

【8】の写真では、オーナーの所有欲を満たす「HARLEY-DAVIDSON」の立体エンブレムにピントを合わせ、ラメの入った「トゥイスティッド チェリー」の塗装は息を飲む美しさで、ミルウォーキーエイト114ならではのエレメントを露出させたエアクリーナーケースもその存在をアピールしています。

【9】

【9】は、バックミラーに写る海と夕焼け空。キラキラと輝く水面が眩しかった夕暮れの海辺を、写真を見るたびに思い出させてくれることでしょう。
こうした写り込みの写真を撮るときに注意したいのが、余計なものを写り込ませないことです。特にクロームパーツは複雑な形状をしていると面があらゆる方向を向き、建物や撮影者、クルマや歩行者などが写りがちになってしまいますので、いかにスッキリさせるかがポイントとなってきます。撮影するアングルを変えて、ときにはバイクをいろいろと小まめに動かして、最適な位置を決めましょう。

POINT 4
光の影を活かしてシルエットでスタイルを見せる

光と影が共存するサンセットタイム。赤く染まる空や水面、そして暗く沈む空間、その両方を写真に収めたのがこの写真です。影の中にもクロームパーツが艶めかしく浮き上がり、ハーレーダビッドソンならではの武骨さや滑らかなフォルムもシルエットで表現されています。
ソフテイルファミリーは2018年モデルでは全機種がヘッドライトをLED化しましたが、それを点灯させているのもポイントと言えるでしょう。ブレイクアウトのフロントマスクに、生き物のような哀愁を感じることができるドラマチックな一枚です。

フォトグラファー:増井貴光さん
モーターサイクルのフィールドを中心に広告、雑誌等の撮影、コラム執筆などで活躍中。愛車はハーレーFLTRX。古典芸能やアメリカインディアンの文化から多大なる影響を受ける。バイクによる旅の写真や水中写真をライフワークとし、日本国内、海外での取材・撮影は自らバイクを操り走行しながらシャッターを切ることも多い。昨年のブルスカ2017年では、「EOS M6 撮影体験ブース」にてカメラ撮影のレクチャーも担当。

使用したカメラ
カメラ:Canon
ボディ:EOS1Dx / EOS5D mark3
レンズ:EF16-35mm f2.8 L / EF24-105mm f4L IS / EF70-200mm f2.8L IS / EF85mm f1.2L

Text:モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

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