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バイクをプロのようにカッコ良く撮影する6つのポイント!あなたの愛車をカッコ良く切り取ろう【ハーレー撮影講座-第1回 フォーティーエイト】

2016.11.30

かけがえのない愛車の姿を、写真に収めたいと思うライダーは少なくないはず。カメラは一眼レフでもコンデジでも、スマートフォンだっていい。ツーリング先、あるいは日常の一コマで撮ったハーレーダビッドソンのある景色が、きっと大切な想い出になるはず。そこで写真の出来映えがグッと良くなるコツを『角度・構図・ロケーション・広角レンズ・望遠レンズ・光』の6つに分け、プロのフォトグラファーたちに教わってみた。
今回は、被写体としてフォーティーエイト(XL1200X Forty-Eight®)を用いて、バイク専門誌でも活躍するフォトグラファー安井宏充さんのワンポイント撮影術だ。

POINT 1 カメラを構える角度で、表情も七変化いろいろなアングルにトライしよう

「そのバイクがカッコイイと思えるアングルが、人それぞれあると思います。たとえば斜め後ろから見るのが好きですとか、そういうアングルでぜひカメラを構えていただきたいですね」
オーナーは、自分だけが知っている愛車のいちばん素敵な表情を知っている。特にハーレーダビッドソンは見る位置によってさまざまな表情を見せてくれるから「右サイドがいい」「後ろ姿がカッコイイ」「シートに跨ったときに見えるメーター回りがたまらない」など、オーナーの数だけ意見があるはず。「魅力を感じるアングルは人それぞれで正解は決してない」と、安井さんは言う。
だからこそ、自由にシャッターを切っていただきたい。バイクのまわりを360度回れば「こんなふうに見えるんだ」という新発見もあるかもしれない。たとえば同じ位置からでも、下から見るのと、上から見るのとでは印象が大きく異なる。
安井さんは撮影時にバイクの周辺を何度も回り、立ったり座ったり寝そべったり、ときには脚立の上から眺めていたりと、あらゆる角度からファインダーを覗いていた。

dsc_2546▲目の高さから撮影

dsc_2549▲低い位置から撮影

自分の目の高さから撮影するのも決して悪くはないが、カメラをさらに高く構えたり、極端にローアングルにすることで、見え方がまったく異なるから面白い。写した画像も同じ場所で撮ったものとは思えないほどの違いがある。

dsc_2503▲目の高さから撮影

dsc_2504▲低い位置から撮影

小振りなヘッドライトと太く頼もしいフロントフォーク、アンダーマウントのミラーなどが個性的なフォーティーエイトのフロントマスクだが、上からのアングルと低い位置から見た表情では印象が大きく異なるから興味深い。

dsc_2484

「余計なものをなるべく写さないで、被写体をスッキリした状態で見せてあげたいです」と、安井さんは言う。この写真で不要なものは前輪の前にある立て看板。置き場所やアングルを変えて、フォーティーエイトのフォルムを際立たせてあげよう。

POINT 2 構図に配慮すれば、愛車がますます活き活きしてくる

カメラを横にして構えるか、縦位置にするかでも写真の印象が大きく変わってくる。「どちらがいいかなど正解は決してない」と、安井さんは再三に渡って言う。「両方撮っておくのも手ですよね」と教えてくれた。
撮影場所を同じままにして、カメラを横位置から縦に持ち変えるとフォーティーエイトの車体がすべて収まらなくなってしまったが、フォーティーエイトのネーミングの由来となった1948年発売の『Sモデル』から継承するフューエルタンクや、排気量1200ccの空冷式Vツインエンジンが際立つ写真が撮れた。ときには被写体をバッサリ切ってしまうのも手だろう。

dsc_2490

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前後16インチの足まわりを持つフォーティーエイトならではの低く構えるフォルム全体を横位置では収めることができたが、カメラを縦に持ち変えるとシートより前側のみの構図となり、またムードの違う写真となった。

dsc_2556

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カメラを横から縦位置にしたとき、シャッターを押す場所を変えたり、ズームレンズなら少し広角にすれば見え方も異なる。ファインダーを覗いたら、今まで見たことのない愛車の新鮮な表情が発見できるかもしれない。

POINT 3 大胆にスペースを使ってロケーションを活かす

安井さんが「ロケーションを活かすのもいいですよね」と言って撮ったのが、フォーティーエイトの前後にあるスペースを大胆に活かした写真たち。味わい深いゆったりとした写真となるだけでなく、年賀状やクリスマスカードなどに使うときに文字を入れるのにも都合がいい。
実際にプロのフォトグラファーの場合、広告やマガジン、ウェブサイトの使用の際にキャッチコピーなどが入るのを前提に撮影することも多いという。

dsc_2522

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ついつい被写体に寄りすぎてしまいがちなバイクの撮影だが、思いきってスペースを使うことで、見る者にゆったりとした気分を感じさせる写真となる。ロケーションを活かしたい、ツーリング先での撮影にも有効的だろう。

POINT 4 大胆に寄れる広角レンズで拡がりのある写真を

遠近感が誇張され、幅広い範囲をカバーする広角レンズで撮影するのも面白い。被写界深度が深い、つまり手前から奥まで広くピントが合い、全体をパキっと写すことができる。
「被写体に大胆に近寄ることができますし、逆にひいて撮れば広い風景を撮ることも。歪みなども楽しんでしまえば、いいと思います」と、安井さんはアドバイスしてくれた。

dsc_2643

アイアンホース“鉄馬”と呼ばれるハーレーダビッドソンならではのVツインエンジン。広角レンズを使って至近距離からフォーティーエイトの心臓部を捉えると、その鼓動と熱い息吹が聞こえてきそうな迫力ある写真となった。

dsc_2806

少しひいて撮影すると、その場所の様子がわかる画角の広い写真に。空、橋脚、そして荒々しい未舗装の空間にフォーティーエイトが佇む、アートを感じる構図ができあがった。逆光による撮影で、影さえも印象深くなくてはならない存在だ。

POINT 5 奥行きのある写真が撮れる。それが望遠レンズの醍醐味

前景や背景をぼかす望遠レンズで、道路の端に停止したフォーティーエイトを狙った。すると、真っ直ぐに伸びる道が奥に広がっていく様子が写り、フォーカスを当てたバイク自体もより際立つ。
このとき一眼レフを使うのであれば、開放絞りにするとバックが極端にぼけて、主役を引き立てる効果がより強くなる。

dsc_2588

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「ファインダーを覗いたとき、僕はラインを意識します。極端に曲げて撮ることももちろんありますが、基本は水平、垂直をしっかり出すようにするんです。真っ直ぐなものは、真っ直ぐに写したいですからね」

POINT 6 光を味方につけ、見せたいものを主張

ハンドルクランプに刻まれた「MILWAUKEE,USA」の文字。言うまでもなくハーレーダビッドソンが1903年からカンパニーとファクトリーを構えるウィスコンシン州にある都市の名だが、そんな誇り高き刻印を綺麗に写すため、安井さんは「光の当たる角度によって見やすくなるので、目で見てはっきり見える位置から撮ってください」と教えてくれた。たしかにカメラを構える位置によって、大きく異なる。

dsc_2774▲実際に目で見て見えにくい位置から撮影

dsc_2791▲実際に目で見てはっきり見える位置から撮影

どちらの写真も「MILWAUKEE,USA」の刻印にしっかりピントが合っているものの、光の当たり方が異なるため、読みやすいか否かが変わっている。難しいことはない、目視で文字がハッキリ見やすい位置から撮影すればいいだけだ。

dsc_2758

dsc_2763

フォーティーエイトの足もとを精悍に引き締めているカスタムホイールのカッティングも、光の当たり方次第で表情が変わってくる。アングルを選ぶとき、被写体に光がカッコよく当たっている角度を見つけ出そう。

dsc_2534

dsc_2541

バー&シールドのエンブレムを撮影するときも、光が綺麗に当たり、刻まれた文字がハッキリ読める角度を見つけよう。ハンドルの影が燃料タンク全体を覆っていたので、ハンドルを切るか、車体の向きを変えて解消した。

dsc_2499

鮮やかなイエローを際立たそうと、容量7.9Lの小振りなフューエルタンクを照らす太陽光を利用して撮影。Vツインエンジンにもコントラストがつき、伝統的な空冷エンジンならではの冷却フィンが美しく刻まれる様子が映し出された。

PHOTO GALLERY

ファトグラファー:安井宏充さん
1985年生まれ、東京都出身。東京綜合写真専門学校を卒業後、石井功ニ氏らに師事。バイク専門誌や広告を中心に、ファッション誌でも活動。撮るのはもちろん、乗るのも大好きな根っからのライダーで、サーキットでスポーツ走行を楽しむアクティブ派。

dsc_8157

使用したカメラ
カメラ:Nikon D800
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

Text:モーターサイクル ジャーナリスト 青木タカオ

HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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