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ヘルメットを脱いだ後、髪はどうすればいい?バイク乗りなら誰もが悩む問題をヘアスタイリストが解決【男性編】

2017.02.03

東京・表参道。きっとお客様は洗練されたオシャレな人ばかりだし、話しを聞くのはファッション誌でもお見かけするカリスマ美容師。いつもバイクに乗って出かけているから、ヘルメットで髪型がペチャンコにつぶれている自分のような人間が訪ねて行ったら、さぞかしドン引きされてしまうのだろうと緊張しつつ足を運んだ。
案の定、盛さんは開口一番「正直なところ、ヘルメットを被ったら髪型が崩れてしまうのは仕方ありません」と、眉をひそめる。ライダーたちの長年の悩み、そう簡単には解決しないのだな……と、早くも諦めかけたとき、「でも、崩れたヘアスタイルを簡単に手直しする方法ならいくつかありますよ」と気さくに提案してくれた。
まさに救いの声。聞けば盛さんも、自宅からヘアサロンまでをバイクで通勤し、毎日ヘルメットでつぶれた髪を直してから仕事に就いているという。盛さんが実践しているそのテクニックを、余すことなく教えてもらうことになった。

_MG_1268DaBのトップスタイリスト、盛 隆行さん

まずヘルメットを被った後、簡単に手直しできるようにしておくのが大切だと言う。
「基本的には寝グセを直して、真っさらな状態に戻します。その後、セットは何もしないのがオススメですね」
どうせ、ペチャンコになるんだから……と、クセのついたままヘルメットを被るのはNG。水で濡らし、根元から正すのが大切。濡らした髪をドライヤーでしっかり乾かすことも重要で、乾ききっていないままヘルメットを被れば、クセはつき放題となってしまう。
盛さんはドライヤーで乾かす前にトリートメントオイルを毛先になじませるように使っている。パサつくことなく、まとまりやすいからだ。

_MG_0837寝癖のついている部分を根元から水で濡らしたあと、まとまりやすくするためにオイルをなじませるのがポイント。

_MG_0859濡らしたら、100%まで乾かしましょう。乾かさずにヘルメットを被ってしまうのは衛生的にもNG。

_MG_1059今回使用したヘアトリートメントオイル。CONTROLPOSITION NATURALOIL V-1月見草

さあ、ヘルメットを被って出かけます

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_MG_0887ヘルメットを脱ぐと、トップからバックにかけてペチャンコヘアに…

次にヘルメットを被ったときの問題点を、盛さんは整理して説明してくれた。
「前髪や揉み上げが乱れるより、いちばんの問題はトップがつぶれてしまうことでして、髪の短い人は後ろ髪もつぶれてしまいます」
確かにそうだ。トップと後ろ側がペチャンコになると髪の動きがなくなってしまい、見た目に良くない。
「髪の長い人は、襟足(後ろ髪の先端)が風を受けて跳ねる傾向にありますが、これはこれで動きが出ていいと思います」
盛さんの襟足もピョンと跳ねていて、帽子を被ったときに丁度良いように跳ねるのを見越したヘアスタイルにしているという。ヘルメットを脱いだ後、キャップを愛用するテクニックも大いに使えそうだ。

ハードワックスを用いてフワッとしたナチュラルヘアに

_MG_0941マットなボリュームヘアが好きな方に!ハードワックスを使ったヘアテクをご紹介します。

さぁ、いよいよペチャンコになってしまったヘアスタイルを直していこう。まずはハードワックス(ARIMINO/ピース ハードワックス)を使ったテクニック。
「付ける前のポイントとしては、量を少なめに、そして手のひらでよく伸ばして暖めてください」
少量だけ指にとり、付けすぎは禁物。使用に慣れている人は少ないと感じるかもしれないが、写真の通り僅かな量でいい。

_MG_0907ワックスの量は毛髪の量や長さによって異なるので、自分に合うよう調整してみてださい。

_MG_0911指先だけでなく、手のひら全体にうすく伸ばしましょう

_MG_0918トップにボリュームをもたせたい時でも、ワックスはトップ→サイド→バックの根元から揉み込みましょう

「よくやりがちなのが、動きをつけたいトップの髪にだけ付けて、束を作っていきがちですが、そうすると結局、髪の表面や毛先にしかワックスが付いていません。髪に動きを付けるためには根元へ付けなければならないので、髪の内側からしっかり両手を入れて、頭皮をマッサージするくらいの気持ちで付けると髪の根元(毛根)が起きてきます」
髪を撫でるようにセットするのではなく、根元から起こしてやるのがポイント。
「もし、頭皮にワックスが付くのが嫌な人は、ワックスを付ける前に自分の指で髪の根元をガシガシ揉んであげるだけでも効果があります」
そもそもワックスは頭皮に付着しても、その日のうちにシャンプーでしっかり洗い流せば問題ない。

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「根元が立ち上がったらもうボリュームが回復してくるので、あとは手に残っているワックスでトップ以外の前髪などに足してあげればいいです。もし足りなければワックスを足してもいいのですが、最初に根元へ付けたものを毛先に伸ばしていけば、充分に足りると思います」
盛さんは、ほとんどの人が付けすぎているという。

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_MG_1051今回使用したワックス。ARIMINO/ピースプロデザインシリーズ ハードワックス

僅かな時間でつぶれていた髪が元に戻り、ナチュラルなスタイルとなった。フワッとしていて、ボリューム感もある髪型が若々しくて爽やかな印象だ。

何度もセットできるリセット力の高いムース

_MG_0987ボリュームヘアとタイトヘアのちょうど中間!ムースを使ったヘアテクをご紹介します。

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次はムース(ARIMINO/スパイスフォーム ワックス)を使うテクニックを教えてもらった。ムースは水分が多く、髪型をリセットさせる意味では理想的だという。ただし出掛けた先では、付けすぎてしまうと乾かすことができないので注意が必要だ。

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「全体にまんべんなく付けたいので、最初にやはり手に取りますが、ワックスみたいに強く擦ると泡がつぶれてしまうので、やさしく広げてあげる感じです」
ムースの缶を持って、直接頭に吹きかけるのもNG。柔らかい泡を壊さないよう、まずは両手のひら全体に行き渡らせる。

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「いきなり髪をかき上げるようにして付けてしまうと、そこにドバッとムースがすべて付いてしまいますので、全体に付けてから、それを手で伸ばしていきます」
最初は髪全体が濡れるように、盛さんは髪の表面へムースを少しずつ置いていくようにして付けた。

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ムースによってまんべんなく髪が濡れたら、今度は根元からラフにかき上げて動きをつける。サイドはタイトに手のひらを使ってセットし、トップは形を付けるだけでブラシは使わない。最低限の量しか使わないので、髪はすぐに乾いた。

_MG_0978サイドの髪に手のひらを使って押さえつけるように整えていきます。

_MG_0981最後に前髪へ。指先を使って整えましょう。

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_MG_1054今回使用したムースワックス。ARIMINO/スパイス フォームワックス

今度は全体がしっとりとしたウェットな印象。ムースは毛先の束感が、直毛よりクセっ毛の方が出せる傾向があるので、パーマとの相性もバッチリだ。
また、固めるムースだと、再びヘルメットを被ったときにバリバリになってしまうので、ムースを選ぶときは固まらないワックス系のものがオススメ。
「ムースの場合は再度ヘルメットを被っても、セット力が回復するのですぐにまたリセットできるのもいいですね」と盛さんは言う。

グリースを使ってタイトにキメる!

_MG_1029整髪力、ツヤ感があるタイトヘア。グリースを使ったヘアテクをご紹介します。

_MG_0995今回の髪型をつくる場合は、10円玉ほどの量を手のひらに出しましょう。

最後はグリースを使ったヘアセット。「ワックスとグリースの中間ぐらい」と盛さんが表現するグリース(ARIMINO/ピース ウェットオイルワックス)を用いた。
「普通のグリースはだいぶ硬いので、それを出掛けた先で使うのはオススメできません。これでも充分に重いスタイリング剤ですので、少量を手で伸ばしてから使います」

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「ワックスのときは根元から、ムースは全体の表面へまんべんなくでしたが、今度はいちばん付けたいところからいきます。この場合、タイトなスタイルに仕上げたいと思いますので、根元からしっかり付けて立ち上げていく感じです」
表面や毛先だけに付けるのではなく、根元からグリースをしっかり付けることで立ち上がったときの筋がキレイに見えるのだと教えてくれた。
「ワックスやムースとは違い、撫で付ける感じでセットします」
サイドもビシッとキメていく。

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_MG_1056今回使用したグリース。ARIMINO/ピースプロデザインシリーズ ウェットオイル ワックス

一転してタイトな印象に仕上がった。盛さんは「再びヘルメットを被るとき、ワックスやムースのときはそのまま被ってもらえば良かったのですが、今度はセットした前髪を入れて(抑えるように)被ってもいいと思います」と、付け加えた。

頭皮を清潔に!しっかりシャンプー、それが基本

最後にスカルプケアについても盛さんに伺ったが、基本はしっかりシャンプーすることだという。美容院では、10分程時間をかけて丁寧に行うシャンプー。自分でやると、どうしても雑になりがちなので、盛さんは「2回やるくらいで、ちょうどいいと思います」と言う。
男性の場合、注意して欲しいのはトリートメントで、しっかり洗い流すことを心がけること。
「サッと流して終わりっていう声をよく聞くのですが、通常のトリートメントは頭皮にはまったく必要のないものです。皮脂とくっ付いて汚れになりますから、シャンプー同様にしっかりと洗い流してください」

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ヘルメットを脱いだ後、ほんのひと手間かけるだけで、好みのヘアスタイルがキープできることを今回は盛さんに教えていただいた。これでハーレーライフがますます楽しくなりそうだ。

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取材協力:DaB 表参道店

車両:ブレイクアウト(FXSB BREAKOUT®)

Text:モーターサイクル ジャーナリスト:青木タカオ
Photos:横山マサト

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